円順列とは?──公式 (n-1)! の意味と使い方を知りたい
円順列の公式は?なぜ (n-1)! になるの?
円順列とは、いくつかのものを円形に並べる順列のことで、公式は (n-1)! です。
円順列とは、いくつかのものを円形に並べる順列のことで、公式は (n-1)! です。
通常の順列が n! であるのに対し、円順列では回転しても同じ配置とみなすため、n 通りの重複を除いて
となります。例えば、5 人が円卓に座る場合の数は (5-1)!=4!=24 通りです。考え方としては、1 人を基準として固定し、残り n-1 人を並べると (n-1)! という方法もあります。まずは下の"円順列の公式早見表"で、基本を整理しましょう。
円順列の公式を確認しよう
円順列は、円卓での座席配置やネックレスの玉の配置など、円形に並べる場合の数を求める問題です。通常の順列とは異なり、回転による対称性を考慮する必要があります。
ここでは、円順列の公式とその理由をまとめました。
円順列の基本公式
n 個の異なるものを円形に並べる場合の数
(n-1)!
例:5人が円卓に座る → (5-1)!=4!=24 通り
ひと目でわかる"円順列と関連する公式"
| 種類 | 公式 | 説明 |
|---|---|---|
| 通常の順列 | n! | n 個を直線状に並べる |
| 円順列 | (n-1)! | n 個を円形に並べる(回転で同じ) |
| 数珠順列 | ![]() |
円形に並べる(回転と裏返しで同じ) |
| 同じものを含む円順列 | ![]() |
p 個、q 個・・・が同じ場合 |
円順列と通常の順列の違い
円順列では、絶対的な位置ではなく、相対的な位置関係(誰が誰の隣か)だけが重要です。
直線状の順列:「左端」「右端」など、絶対的な位置がある
円形の配置:回転しても同じ配置とみなす、相対的な位置だけが重要
なぜ (n-1)! になるのか?
回転による重複の除去
円順列の公式が (n-1)! になる理由は、回転による重複を除くためです。
考え方1: n! を n で割る
【ステップ1】直線状に並べる
n 個を直線状に並べる場合の数 =n!
【ステップ2】円形に並べると回転で重複
各配置は、回転によってn通りにカウントされている
例:A-B-C-D という配置は、B-C-D-A、C-D-A-B、D-A-B-C と同じ
【ステップ3】重複を除く
円順列=
1つを固定する考え方
別の導出方法として、1つのものを基準として固定する考え方があります。
考え方2: 1つを固定して残りを並べる
【ステップ1】1つを固定
回転の自由度をなくすため、1 つのもの (例:人A) を基準位置に固定
【ステップ2】残りを並べる
残り (n-1) 個を円周上の (n-1) 箇所に並べる =(n-1)!
どちらの考え方でも同じ答え:
(重複を除く)- 1つ固定 → 残り (n-1) 個を並べる =(n-1)!
円順列の基本計算
例題1: 5 人が円卓に座る場合の数
問題: A、B、C、D、Eの 5 人が円卓に座る場合の数を求めよ。
解答・解説
円順列の公式を使う: (5-1)!=4!=4×3×2×1=24
答:24 通り
別解 (1つを固定):
Aを固定すると、残り 4 人 (B、C、D、E) を並べる場合の数 =4!=24 通り
例題2: 3 人の場合を実際に確認
問題:A、B、Cの 3 人が円形に座る場合の数を、実際に列挙して確認せよ。
解答・解説
【ポイント1】公式で計算
(3-1)!=2!=2 通り
【ポイント2】実際に列挙
Aを固定すると、
- A-B-C (Aの右にB、その右にC)
- A-C-B (Aの右にC、その右にB)
の2通りのみ
答:2 通り
円順列の応用パターン
応用1: 特定の人が隣り合う場合
問題:A、B、C、D、E の 5 人が円卓に座るとき、AとBが隣り合う場合の数を求めよ。
解答・解説
【ステップ1】AとBを1つのまとまりとして扱う
(AB)、C、D、E の 4 つを円形に並べる =(4-1)!=3!=6 通り
【ステップ2】AB内部の並び方
AとBの並び方 =2!=2
【ステップ3】掛け合わせる
6×2=12
答:12通り
応用2: 特定の人が隣り合わない場合
問題:A、B、C、D、E の 5 人が円卓に座るとき、AとBが隣り合わない場合の数を求めよ。
解答・解説
【ポイント1】余事象を利用
全体 - 隣り合う場合 =(5-1)!-12=24-12=12
答:12通り
余事象の考え方:
「AとBが隣り合わない」は直接数えにくいので、全体から「隣り合う場合」を引く方が簡単
数珠順列 (じゅずじゅんれつ)
数珠順列とは
数珠順列は、円順列でさらに裏返しても同じとみなす場合です。ネックレスや腕輪の玉の配置などが該当します。
数珠順列の公式(n ≧ 3)

例: 5 個の玉でネックレス →
通り
なぜ 2 で割るのか
円順列では回転による重複を除きましたが、数珠順列ではさらに裏返しによる重複も除く必要があります。
裏返しによる重複
各配置は、裏返すと別の配置に見えるが、ネックレスとしては同じ
例: A-B-C-D-E と E-D-C-B-A は裏返しで同じ
円順列 (n-1)! の各配置に対して、裏返しで 2 通りずつカウントされている
よって、2 で割る必要がある
数珠順列 =
勉強の進め方と練習方法のアドバイス
- 必ず図を描く: 円を描いて、実際に配置を図示することで、問題の状況を正確に理解できます。特に条件付きの問題では図が必須です。
- 1つを固定する習慣: 円順列では必ず1つのものを基準として固定してから考えます。これが円順列の本質的な考え方です。
- 小さい数で検証: n=3,4など小さい数で実際に数え上げて、公式が正しいことを確認する習慣をつけましょう。
- 条件を段階的に処理: 複雑な条件(隣り合う、交互など)は1つずつ順番に処理していきます。まとめて考えると混乱します。
- n! と (n-1)! を区別: 直線状の順列は n! 、円順列は (n-1)! です。この違いを常に意識しましょう。
練習は、たとえば「入門問題 2 題→標準問題 3 題→実戦問題 2 題→仕上げの小テスト10 問」といった順で進めると、理解が深まるはずです。
間違えた問題は、原因別に整理します(n! と (n-1)! の混同 / 回転重複の考慮忘れ / 条件処理のミスなど)。翌日に同じタイプの問題を1問だけ解き直すことで、ミスの再発を防げます。
円順列と関連するその他の重要知識
円順列ができるようになると、場合の数と確率の理解が一気に深まります。ここでは、次のステップとして押さえておきたい重要な知識を確認していきましょう。
- 重複順列: 同じものを何度も使える順列です。n 個から r 個を選ぶ重複順列は nr通りです。
- 組合せ: 順序を考えない選び方です。
の公式を使います。 - 確率への応用: 円順列の考え方は、確率の問題 (円卓での確率など) にも応用されます。
- 対称性の利用: 円順列の問題では、対称性を利用した解法が有効な場合があります。
余裕があれば、二項定理や確率分布など、場合の数を応用した高度なテーマにも挑戦してみましょう。
まとめ|円順列のポイント
ここまでの内容を振り返り、押さえておくべき円順列のポイントを整理しましょう。
円順列の公式: (n-1)! (回転による重複を除く)
考え方:
- 方法1: n! を n で割る →

- 方法2: 1つを固定して残りを並べる →

数珠順列:
(裏返しも同じとみなす)
解法のコツ:
- 必ず図を描く (円を描いて配置を視覚化)
- 1つを固定する (回転の自由度をなくす)
- 小さい数で検証 (n=3,4で実際に数える)
- 条件を段階的に処理 (1つずつ順番に)
よくある間違いと対策:
- n! と (n-1)! を混同 → 円形なら必ず (n-1)!
- 回転重複を考慮しない → 円順列の本質を理解
- 数珠順列で裏返しを忘れる → ÷2 を忘れない
- 固定する考え方を理解していない → 基本に戻る
円順列をマスターして、場合の数を得意にしよう!
円順列の理解は、高校数学の中でもつまずきやすい重要テーマです。しかし、
- 「なぜ (n-1)! になるのか分からない」
- 「条件付きの問題が解けない」
- 「n!と(n-1)!を混同してしまう」
といった壁に直面する高校生は多いです。そんなときに役立つのが進研ゼミのAI質問機能(お試し無料)。
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