【数と式】式変形するときの文字の置き換え方
式変形するときの文字の置き換え方
・何を文字に置き換えていいのかわからない。
・模範解答では,式の一部を文字Aに置き換えているけれど,他の文字Bで置き換えてもいいですか?
・模範解答では,文字Aに置き換えているけれど,置き換えないで計算してもいいですか?
進研ゼミからの回答!
こんにちは。
いただいた質問について,さっそく回答いたします。
【質問の確認】
・何を文字に置き換えていいのかわからない。
・模範解答では,式の一部を文字Aに置き換えているけれど,他の文字Bで置き換えてもいいですか?
・模範解答では,文字Aに置き換えているけれど,置き換えないで計算してもいいですか?
というご質問ですね。
【解説】
複雑な式が出てくると,計算も大変だし,書くだけでも面倒ですね。しかし,複雑な式の中にも,「同じ文字の並び」が入っている場合があります。そんなとき,「同じ文字の並び」を他の文字で置き換えると計算がラクになることがあります。
例えば,(x2−y+3)(x2−y−4) では,x2−y という「文字の並び」が2回出てきます。
このようなとき,「同じ文字の並び」を1つのカタマリとして, 文字Aで置き換えをすると,(A+3)(A−4) のように,式を見やすく簡単にすることができます。
文字で置き換えをして,計算をする手順は,
① 「同じ文字の並び」を見つける。
② それをカタマリとして扱うため,A と置き換える。
③ A を他の文字と同様に扱い,式変形をする。
④ 最後に,A を元の式に戻す。
です。ここでは,置き換える文字の例としてA を使いましたが,文字はA でなくてもかまいません。
元の式で使っていない文字であればよいのです。
【 例 】
では,一見複雑な式xy2+x+y2+1 の因数分解を例に, 文字の置き換え方を見ていきましょう。
まず,この式は,x については1次,y については2次なので,次数が低いx でくくると,
このように,必ず置き換えをしなければいけないというわけではありませんが,因数分解や,式の展開のときなど,置き換えると式変形しやすくなることがあります。
【アドバイス】
置き換えをしなくて解けるのであれば,しなくても大丈夫です。ただし,すぐに因数分解が思いつかないときや,複雑な式の展開などでは,「同じ文字の並び」を他の文字で置き換えることにより,式が見やすくなったり,計算ミスを防ぐことにつながったりするので,ぜひマスターしてください。
それでは,これで回答を終わります。
これからも,『進研ゼミ高校講座』にしっかりと取り組んでいってくださいね。
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