ヒストグラムとは何ですか?
ヒストグラムとは何ですか?棒グラフとの違いも教えてください
ヒストグラムは量的データ(数値データ)の分布を視覚化したグラフで、横軸に階級、縦軸に度数をとります。棒グラフとは扱うデータの種類が異なります。
ヒストグラムは量的データ(数値データ)の分布を視覚化したグラフで、横軸に階級、縦軸に度数をとります。棒グラフとは扱うデータの種類が異なります。
ヒストグラムの定義
ヒストグラム(histogram)とは:
量的データ(身長、体重、テストの点数など)の分布を視覚化したグラフ
ヒストグラムの3つの特徴
-
1. 量的データを扱う
身長、体重、テストの点数など、数値で測定できるデータ -
2. 横軸は連続した階級
例:0点以上10点未満、10点以上20点未満... -
3. 長方形の面積が度数を表す
階級の幅が等しい場合は、高さ=度数
棒グラフとの違い
| 項目 | ヒストグラム | 棒グラフ |
|---|---|---|
| データの種類 | 量的データ(連続値) | 質的データ(カテゴリー) |
| 横軸 | 階級(数値の範囲) | カテゴリー名 |
| 棒の間隔 | くっついている | 離れている |
| 目的 | 数値の分布を見る | カテゴリー間の比較 |
| 例 | テストの点数分布 | 好きな果物のアンケート |
ポイント:
ヒストグラムは「数値の分布を見る」、棒グラフは「カテゴリー間の比較をする」という違いがあります。
具体例で確認
例:30人のクラスの数学テストの点数分布
ヒストグラムを見ると:
- 60点台が最も多い(最頻値)
- 50〜80点に多くの生徒が集中している
- 90点以上は少ない
- 全体として左右対称に近い分布
このように、ヒストグラムからデータの分布の特徴を直感的に読み取ることができます。
ヒストグラムの基本用語
階級、階級値、階級の幅、度数、相対度数などの基本用語があります。
ヒストグラムの定義と用語
基本用語:
| 用語 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 階級 | データを区切る区間 | 50点以上60点未満 |
| 階級値 | 階級の中央の値 | 55点 |
| 階級の幅 | 階級の範囲 | 10点 |
| 度数 | その階級に入るデータの個数 | 8人 |
| 相対度数 | 度数 ÷ 全体のデータ数(割合) | 0.267(26.7%) |
重要:ヒストグラムでは、階級の幅が等しい場合、長方形の高さが度数に対応します。幅が異なる場合は面積で度数を表します。
ヒストグラムの作り方
階級数と階級幅を決め、度数分布表を作成し、グラフを描画します。
階級数と階級幅の決め方
ステップ1:階級数を決める
分布の特徴がわかりやすいように、いくつの階級に分けるかを決めます。
応用
データ数が n 個のとき、階級数 k は以下のスタージェスの公式で決めることができます:
例:n = 30 のとき
ステップ2:階級の幅を決める
階級の幅 = (データの範囲:最大値 - 最小値) ÷ 階級数
切りのよい数字に調整するのが一般的です(例:3.7 → 5)。
注意点:
| 階級数 | 問題点 |
|---|---|
| 少なすぎる | 分布の特徴が見えない |
| 多すぎる | バラバラに見える |
| 適切 | 5〜10階級程度が目安 |
度数分布表の作成
作成手順:
- 1. 階級を設定:例「0以上10未満」「10以上20未満」...
- 2. データを数える:各階級に入るデータの個数(度数)を数える
- 3. 表にまとめる:階級、階級値、度数、相対度数を記入
度数分布表の例(30人のテスト):
| 階級(点) | 階級値 | 度数(人) | 相対度数 |
|---|---|---|---|
| 0〜10 | 5 | 2 | 0.067 |
| 10~20 | 15 | 3 | 0.100 |
| 20~30 | 25 | 5 | 0.167 |
| 30~40 | 35 | 8 | 0.267 |
| 40~50 | 45 | 7 | 0.233 |
| 50~60 | 55 | 5 | 0.167 |
| 合計 | - | 30 | 1.000 |
相対度数の計算:相対度数 = 度数 ÷ 全体のデータ数
例:8 ÷ 30 = 0.267
ヒストグラムの描画
描画手順:
- 1. 横軸:階級の境界を目盛りに(例:0, 10, 20, 30...)
- 2. 縦軸:度数(または相対度数)を目盛りに
- 3. 長方形を描く:各階級に対応する高さの長方形を隙間なく並べる
注意点:
- 階級の境界は「以上・未満」で明確に(例:10点は「10〜20」に含む)
- 度数が0の階級も表示する(長方形の高さ0)
- 階級の幅が異なる場合は、面積が度数を表すように高さを調整
重要:
ヒストグラムでは長方形が隙間なく並んでいることが特徴です。これは連続した数値データを扱っているためです。
ヒストグラムからどんなことが読み取れるか
分布の形状、代表値の位置、データの散らばり具合などが読み取れます。
分布の形状
主な分布パターン:
| 分布の形状 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|
| 左右対称(釣鐘型) | 平均付近に集中、正規分布に近い | 身長、体重、テスト結果など |
| 右に偏った分布 | 小さい値に集中、大きい外れ値がある | 所得分布、不動産価格 |
| 左に偏った分布 | 大きい値に集中、小さい外れ値がある | 高得点が多いテスト |
| 二峰性分布 | 2つのピークがある(2つのグループが混在) | 男女混合の身長データ |
| 一様分布 | どの階級もほぼ同じ度数 | サイコロの目の出方 |
活用:分布の形状から、データの特性や背景にあるパターンを推測できます。例えば、二峰性分布が見られた場合、「2つの異なるグループが混在しているのでは?」と仮説を立てられます。
代表値と歪み
ヒストグラムから視覚的に代表値を読み取ることができます。
最頻値(モード):
最も度数が高い階級の階級値。ヒストグラムで一番高い長方形の位置。
中央値(メジアン):
データを小さい順に並べたときの真ん中の値。ヒストグラムの面積を二等分する位置。
平均値(ミーン):
データ全体の重心。
| 分布の形状 | 代表値の関係 |
|---|---|
| 左右対称 | 平均値 = 中央値 = 最頻値 |
| 右に偏った分布 | 平均値 > 中央値 > 最頻値 |
| 左に偏った分布 | 平均値 < 中央値 < 最頻値 |
散らばり(ばらつき)
ヒストグラムの幅の広さから、データのばらつきを理解できます。
散らばりの見方:
| ヒストグラムの形 | 意味 |
|---|---|
| 幅が狭い | データが平均付近に集中(ばらつき小) |
| 幅が広い | データが広範囲に分散(ばらつき大) |
例:2つのクラスのテスト結果比較
クラスA:60〜70点に集中 → ばらつき小(生徒の実力が揃っている)
クラスB:30〜90点に分散 → ばらつき大(生徒の実力差が大きい)
散らばりを数値化したものが分散や標準偏差です。ヒストグラムからは視覚的に把握できます。
度数密度とは
度数密度は、階級の幅が異なる場合に、面積で度数を正しく表すための値です。
度数密度の定義
度数密度:
度数密度 = 度数 ÷ 階級の幅 または 度数密度 = 相対度数 ÷ 階級の幅
なぜ度数密度が必要?
階級の幅が異なる場合、単純に度数を高さにすると正しい比較ができません。
例:不適切な例
| 階級 | 幅 | 度数 |
|---|---|---|
| 0~10 | 10 | 10人 |
| 10~30 | 20 | 20人 |
度数だけを見ると「10〜30の方が2倍多い」と思えますが、実は:
- 0〜10:1点あたり1人
- 10〜30:1点あたり1人
実際は同じ密度です!
度数密度を使ったヒストグラムの描画
手順:
- 1. 各階級の度数密度を計算する
- 2. 縦軸を「度数密度」にする
- 3. 長方形の高さを度数密度にする
こうすると、長方形の面積=度数となり、正しく比較できます。
| 階級 | 幅 | 度数 | 度数密度 | 面積 |
|---|---|---|---|---|
| 0~10 | 10 | 10 | 1.0 | 10 × 1.0 = 10 |
| 10~30 | 20 | 20 | 1.0 | 20 × 1.0 = 20 |
重要:度数密度を使うことで、階級の幅が異なる場合でも、長方形の面積が度数を正しく表現できます。
まとめ|ヒストグラムの作り方・読み取り・違いのポイント
ヒストグラムについて学んだ内容を振り返りましょう。
1. ヒストグラムの定義
- 量的データの分布を視覚化するグラフ
- 横軸:階級(数値の範囲)
- 縦軸:度数(または度数密度)
- 長方形の面積が度数を表す
2. 作成手順
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1 | 階級数を決定(スタージェスの公式 :) |
| 2 | 階級の幅を計算(範囲÷階級数) |
| 3 | 度数分布表を作成 |
| 4 | グラフを描画(隙間なく長方形を並べる) |
3. 読み取り方
- 分布の形状:左右対称、偏り、二峰性など
- 代表値の位置:最頻値、中央値、平均値
- 散らばり具合:幅の広さでばらつきを把握
4. 棒グラフとの違い
| 項目 | ヒストグラム | 棒グラフ |
|---|---|---|
| データ | 量的データ | 質的データ |
| 棒の間隔 | 連続(くっついている) | 離散(離れている) |
| 目的 | 分布を見る | 比較する |
5. 注意点
- 階級の幅で見え方が変わる(5〜10階級が目安)
- 境界値は「以上・未満」で明確に
- 階級の幅が異なる場合は度数密度を使う
ヒストグラムの理解は、統計とデータ分析の基礎となります。しかし、
- 「階級の幅をどう決めればいいか分からない」
- 「分布の形状から何を読み取ればいいか迷う」
- 「度数密度の計算が難しい」
といった壁に直面する高校生は多いです。そんなときに役立つのが進研ゼミのAI質問機能(お試し無料)。
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