三角比の相互関係とは?
三角比の相互関係とは?3つの基本公式と使い分けを解説してください
三角比の相互関係は、sin θ、cos θ、tan θの間に成り立つ3つの基本公式です。
三角比の相互関係は、sin θ、cos θ、tan θの間に成り立つ3つの基本公式です。
三角比の相互関係(3つの基本公式)
公式①:基本関係式(ピタゴラスの関係)
公式②:正接の定義
公式③:tan2の関係式
使い分けの指針
| 目的 | 使う公式 |
|---|---|
| sinとcosの関係を使いたい | 公式①![]() |
| tanを他の三角比で表したい | 公式②![]() |
| tanとcosの関係を使いたい | 公式③![]() |
具体的な数値で確認
例:θ = 30° のとき
、
を使って公式①を確認:
確かに成り立っていますね!
例:θ = 45° のとき
、
、tan 45° = 1を使って公式②を確認:
確かに成り立っていますね!
例:θ = 60° のとき
、
、
を使って公式③を確認:
確かに成り立っていますね!
三角比の定義
三角比は、直角三角形における辺の比として定義され、単位円を使ってより広い角度に拡張できます。
三角比の定義(直角三角形での比)
直角三角形で、角θに対して:
sin θ = 対辺 / 斜辺、cos θ = 隣辺 / 斜辺、tan θ = 対辺 / 隣辺
単位円による三角比の理解|座標と角度の関係
単位円(半径1の円)上で角θをとったとき、その動径と円の交点を(x, y)とすると:
cos θ = x(横座標)、sin θ = y(縦座標)、
(傾き)
重要:単位円を使えば、90°を超える角度でも三角比を定義できます。これにより、三角比が三角関数へと拡張されます。
sin2θ + cos2θ = 1 の導き方
ピタゴラスの定理から導かれます。直角三角形と単位円の2通りの方法で証明できます。
三角比の相互関係の導出|sin2θ + cos2θ = 1 の証明
方法1:直角三角形からの導出
直角三角形で、斜辺をr、対辺をa、隣辺をbとすると:
sin、
ピタゴラスの定理より
両辺をr2で割ると:
したがって:
証明完了!
方法2:単位円からの導出
単位円(半径1)上の点(x, y) = (cos θ, sin θ)は、円の方程式 x2 + y2 = 1 を満たします。
したがって:
証明完了!
三角比の基本関係式の変形と利用法
sin2θ + cos2θ = 1 から様々な変形公式が得られます。
主な変形:
| 変形公式 | 用途 |
|---|---|
| sin2θ = 1 - cos2θ | cosからsinを求める |
| cos2θ = 1 - sin2θ | sinからcosを求める |
![]() |
平方根をとる(符号注意) |
![]() |
平方根をとる(符号注意) |
注意:平方根をとるときは、角度θの範囲によって符号(+または−)を判定します。
- 0° < θ < 90° のとき:sin θ > 0、cos θ > 0
- 90° < θ < 180° のとき:sin θ > 0、cos θ < 0
使い分け:
- 一方の値が分かっているとき、他方を求める
- 式を簡単化するとき(例:sin2θを cos2θ で表す)
三角比の相互関係の具体的な使い方
値の計算、式変形、方程式の解法、恒等式の証明など、様々な場面で活用します。
例題1:一つの三角比から他の値を求める
問題:
のとき、cos θ、tan θを求めよ。
解法:
sin2θ + cos2θ = 1より:
0° < θ < 90° のとき cos θ > 0なので:
より:
答:
、
例題2:三角比の相互関係を使った式の簡単化
問題:sin2θ + cos2θ + tan2θを簡単にせよ。
解法:
sin2θ + cos2θ = 1 より:
さらに
を使えば:
答:
例題3:三角方程式を相互関係で統一して解く
問題:
を解け。
解法:
ステップ1:sin2θ = 1 - cos2θでcosに統一
ステップ2:cos θ = t と置いて二次方程式を解く
ステップ3:
または cos θ = 1 から θ を求める
のとき θ = 60°、300°
cos θ = 1 のとき θ = 0°
答:θ = 0°、60°、300°
例題4:三角比の恒等式を相互関係で証明する
問題:
- tan2θ = 1を証明せよ。
証明:
より
(左辺)
sin2θ + cos2θ = 1より1 - sin2θ = cos2θなので
(右辺)
証明完了!
ポイント:tanをsinとcosで表し、通分して基本関係式を使う。
まとめ|三角比の3つの相互関係と活用法のポイント
三角比の相互関係について学んだ内容を振り返りましょう。
1. 3つの基本相互関係を覚える
公式①:基本関係式
公式②:正接の定義
公式③:tan2の関係式
2. 使い分けの基準
| 場面 | 使う公式 |
|---|---|
| 一つの値から他を導く | 公式①、②、③すべて |
| 式の簡単化 | 主に公式① |
| 方程式で変数を統一 | 公式①でsinまたはcosに統一 |
| 恒等式の証明 | 公式①、②、③を組み合わせる |
3. 注意点
- 符号の判定:平方根をとるときは、角度θの範囲で符号を判定
- 定義域の確認:tan θは90°、270°などで定義されない
- 変形の方向:式を簡単にする方向に変形する
4. 活用例のまとめ
| 用途 | 具体例 |
|---|---|
| 値の計算 | sin θから cos θ、tan θを求める |
| 式変形 | sin2sin2θ + cos2cos2θ + tan2tan2θ = 1 + tan2tan2θ |
| 方程式の解法 | 2sin2θ + 3cos θ - 3 = 0を解く |
| 恒等式の証明 | - tan2θ = 1を示す |
5. 発展
加法定理や2倍角公式でも、これらの相互関係が基礎となります。しっかりマスターしておきましょう!
三角比の相互関係の理解は、三角関数の問題を解く上で基礎となります。しかし、
- 「3つの公式をどう使い分ければいいか分からない」
- 「方程式でどの変数に統一すればいいか迷う」
- 「符号の判定が難しい」
といった壁に直面する高校生は多いです。そんなときに役立つのが進研ゼミのAI質問機能(お試し無料)。
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