標準偏差と分散の違いとは?
標準偏差と分散の違いとは?なぜ標準偏差は
(ルート)をとるのかを知りたい
分散が平均からのずれの2乗の平均で、分散を平方根にして元の単位に戻したものが標準偏差です。散らばりの大きさを直感的に比較できるようになります。
分散が平均からのずれの2乗の平均で、分散を平方根にして元の単位に戻したものが標準偏差です。散らばりの大きさを直感的に比較できるようになります。
計算の基本手順
平均 → 偏差 → 2乗 → 平均 →
。
この順で進めるとミスがかなり減ります。まずは分散と標準偏差の違いを、表で整理しましょう。
| 指標 | 定義のイメージ | 単位 | 使いどころ |
|---|---|---|---|
| 分散 | 偏差 を2乗して平均 |
元の単位の2乗 | 理論・証明で扱いやすい |
| 標準偏差 | 分散に根号をつけた値 | 元の単位に戻る | ばらつきの大きさ比較がしやすい |
標準偏差と分散の違いと使い分け方
-
分散
平均からのズレの2 乗の平均
単位は2 乗になる(cm2、点2 など) -
標準偏差
分散の平方根
単位が元に戻るので、数字の「大きい・小さい」をそのまま比べられる。
分散と標準偏差の使い分けのポイント
理論・証明や合成では分散が扱いやすい
感覚的な“散らばりの大きさ”の比較や偏差値などでは標準偏差が便利。
標準偏差で
(ルート)をとる理由
- 2 乗してしまうと「cm2」「点2」のように単位が変わってしまう
- √をとると元の単位(cm、点)に戻る
- 単位がそろうと、データの散らばり具合を比較しやすい(例:テストの点数のばらつきなど)
分散・標準偏差の計算が早くなる表テンプレート
ノートにこの表を作ると、計算がとても安定します。平均・偏差・偏差²の流れを1行ずつ整理できるので、途中の書き間違いや計算戻りが大幅に減るためです。
分散と標準偏差の計算手順
①平均→②偏差→③2 乗→④平均(=分散)→⑤√(=標準偏差)
-
ショートカット式(定義同値)を使った分散の計算方法:
= 
※計算量が多いとき有効(電卓・表計算にも強い)
分散・標準偏差の性質について
-
データをa倍すると
分散は、a2倍、標準偏差は、|a|倍 -
データにbを足すと
分散も標準偏差も変わらない(散らばりは変化しない)
使いどころ:単位換算(cm→m)や得点の線形変換で素早く答えに近づける。
分散と標準偏差に関連した練習問題
分散と標準偏差の理解を定着させるために、実際のデータを使って計算の流れを確認してみましょう。
例題では、小さなデータセットを用いて「平均 → 偏差 → 2 乗 → 分散 → 標準偏差」の手順を丁寧に追っていきます。
例題1(基本):データ 3,5,7
<手順>
表に入れて順番に計算
分散→標準偏差 の流れでOK
<ポイント>
を中間チェックに使う
例題2:データ 10,10,11,13
<手順>
で分散→√で標準偏差
<ポイント>
暗算が効く並びはショートカットが速い
例題3:x の各値に +5 したとき、分散と標準偏差はどうなる?
<解>
どちらも変化しません。すべてのデータに同じ値を足しても、「平均からのズレ(=偏差)」の大きさはまったく変わらないためです。
- 偏差
は、データ全体を同じだけ平行移動しても変化しない - 偏差2 も同じ値になります
- したがって、分散と標準偏差も不変
<使い道>
計算前にデータ全体を平均0に寄せるように調整(例:−平均 を足す)すると、偏差2の計算をシンプルにできます。これは分散の計算を速くする定番テクニックです。
例題4:データ全体を 2倍したとき、分散・標準偏差は?
<解>
- 分散は 4倍(=22倍)
- 標準偏差は 2倍(=|2|倍)
データを a 倍すると偏差も a 倍になり、偏差2は a2 倍になります。分散は偏差2の平均なので a2 倍。標準偏差はその平方根なので |a| 倍。
<見抜き方>
「2 乗 → a2倍、√ → |a|倍」という二段階で考えると、瞬時に判定できます。
分散・標準偏差でよくあるつまずきQ&A
Q1:なぜ“2 乗”するの?絶対値じゃダメ?
A:偏差の符号を消して平均化する必要があるため。絶対値平均(平均絶対偏差)も指標だが、理論的に扱いやすいのは2 乗(微分可能・合成に強い)。
Q2:分散と標準偏差、どっちを書けば高得点?
A:設問指定に従う。ばらつきの直感比較は標準偏差、式変形・証明は分散が使いやすい。
Q3:標本分散・不偏分散って必要?
A:高校の定期テストでは触れても最小限。統計的推測(母集団推定)では不偏分散が登場する、ということだけ押さえておけばよい。
Q4:ミスしやすいのはどこ?
A:下記のようなミスが発生しやすいので注意が必要です。
- 平均の計算ミス
- 2 乗し忘れ
- 最後の √ を忘れる
- n と (n - 1) の混同(大学範囲)
標準偏差・分散を正確に解くためのチェックリスト
□ 平均を最初に求めたか
□ 偏差 → 2 乗 → 平均 → √ の順序を正しく守っているか
□ ショートカット式を使った方が効率的か確認したか
□ 性質(a倍・+b) を使って計算を簡略化できないか
□ √のかけ忘れ がないか最終確認したか
分散・標準偏差の理解を深める演習プラン
- 毎回「3行 × 3列の固定表」を作る習慣をつけると、手順が自動化されて速くなる。
-
10分練習ルーチンとして、下記の手順で解く
1分:表の枠だけ書く → 3分:平均と偏差を入れる → 3分:2 乗・合計 → 2分:分散・標準偏差 → 1分:チェックリスト。
まとめ|標準偏差の意味・計算手順と活用のポイント
ここまでの内容を振り返り、標準偏差の意味と計算手順のポイントを整理しましょう。
-
標準偏差=

√の理由は単位合わせと直感性。 -
計算は 平均→偏差→2 乗→平均→√の順
表を作るとミスが減る。 -
性質
a倍→分散a2・標準偏差|a|
+b → どちらも不変 -
基本の比較
標準偏差が小さいほど安定
平均が違うなら変動係数の視点も -
ミス対策
ショートカット式の使い分け
√のかけ忘れがないか必ず確認すること。
分散や標準偏差の定義・計算手順は理解していても、
- 「なぜ標準偏差では√をとるのか納得できない」
- 「2 乗する理由や単位の説明で論理が飛んで見える」
- 「練習問題を解いたものの、この計算で本当に合っているか不安」
といった壁に直面する高校生は多いです。そんなときに役立つのが進研ゼミのAI質問機能(お試し無料)。
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