球の体積ってどうやって求めるの?
球の体積ってどうやって求めるの?公式の使い方と、なぜそうなるのかも知りたい
球の体積は、半径をもとに計算することで求められます。半径が大きくなると体積はその3乗に比例して増えるのが特徴です。
球の体積は、半径をもとに計算することで求められます。半径が大きくなると体積はその3乗に比例して増えるのが特徴です。
覚えておくべきポイントは、体積を求めるときは半径を基準に考えること。直径からも同じ原理で計算でき、体積の値がわかっているときはそこから半径を逆算することもできます。
球の体積の公式を確認しよう
球の体積を求める基本公式は以下の通りです。
このときVは球の体積、rは球の半径です。体積は半径の3乗に比例するため、半径が2倍になると体積は8倍になり、単位は長さの3乗(cm3, m3)になります。
また、直径dがわかっているときの球の体積の公式は
と表されます。それでは、具体的な数値を用いて公式の使い方を確認してみましょう。
具体的に考えてみよう
これは、半径3cmの球です。この球の体積は
となります。
練習してみよう
(1) 半径6cmの球の体積を求めなさい。
(2) 直径9cmの球の体積を求めなさい。
《解答》
(1) 
(2) 
球とは?
球の定義
球とは、空間内の1点(中心)から等しい距離にあるすべての点の集合です。この「等しい距離」を半径と呼びます。
数学的には、中心を原点(0,0,0)する半径rの球面の方程式は
と表すことができます。
球は完全に対称な立体であり、どの方向から見ても円に見えるという特徴があります。この対称性が、球の体積公式の美しさの源でもあります。
球に関する基本用語
球を扱う際の重要な用語を整理しましょう。
中心:球の中央の点
半径:中心から球面上の任意の点までの距離
直径:中心を通る球面上の2点間の距離(半径の2倍)
球面:球の表面
球体:球面とその内部を含む立体全体
公式の導出
積分による導出
※このセクションの内容は数学IIIで学習します。
球の体積公式がなぜ
になるのか、積分を使って導出してみましょう。
xy平面上で原点を中心とした半径rの円Cをx軸の周りに回転させた立体が半径rの球です。
Cの境界の上半分は
と表されます。よって球の体積は
このように体積の公式を積分により導出することができます。
公式の使い方
基本例題の確認
球の体積は、円周率πを含む式を用いるため厳密値と近似値が存在します。
厳密値は、円周率をπのまま計算するため正確な値になります。近似値は、円周率を3.14や3.1415などの具体的な数値に置き換えて計算した値です。
具体的に考えてみよう
半径3cmの円の体積の厳密値を求めましょう。
ここでπ = 3.14としたときの体積の近似値を求めましょう。


練習してみよう
(1) 半径6cmの球の体積の近似値を求めなさい。ただし、π = 3.14とします。
(2) 半径2cmの球の体積の厳密値を求めなさい。
《解答》
(1)
(2)
応用1 直径から体積を求める
直径から球の体積を求める公式は1で紹介しましたが、その公式の導出を考えてみましょう。球の直径dをとすると
と表されます。これを半径を用いた球の体積の公式に代入すると
となります。ただし、直径が与えられた場合は、まずそこから半径を求めれば
の公式を使うことで計算できるので、この公式は覚えておかなくても大丈夫です。
練習してみよう
(1) 半径6cmの球の体積を求めなさい。
(2) 直径2cmの球の体積を求めなさい。
《解答》
(1)
(2)
応用2 体積から半径を求める
球の体積の値が与えられたとき、半径は
の式に体積の値を代入することで求めることができます。
具体的に考えてみよう
球の体積が36πのときの半径rを求めましょう。まずは、この体積を
の式に代入します。
半径rは、0より大きい実数なので、これを解くと
となります。
の式をrについての式に直すと
と表されます。つまり、体積が与えられたときは、この式に与えられた体積をVに代入することで半径を求めることができます。
応用3 球の一部の体積
球を1つの平面で切った立体を球欠、球欠の側面部分を球冠といいます。
また、球を2つの平行な平面で切った立体を球台、球台の側面部分を球帯といいます。
球欠と球台の体積は、底面の半径
、天面の半径
、高さ
とすると
(球欠の場合は
となる)
と表されます。
具体的に考えてみよう
半径3cmの球について、高さ2cmの球欠の体積を求めなさい。
まとめ|球の体積の意味と大事なポイント
球の体積は「半径の3乗に比例する立体の大きさ」
→ 基本公式は「半径を3乗して定数を掛ける形」。直径から求める場合も同じ考え方で導ける。
直感的に押さえるべきこと
→ 半径が2倍になると体積は8倍になる。体積の単位は立方センチメートルや立方メートル。
導出の考え方も知っておくと強い
→ 積分で厳密に示せるほか、円を回転させるイメージや幾何的な直感でも理解できる。
活用場面は幅広い
→ ボールや地球の体積を求める実生活的な応用から、工学・物理学の計算まで必須。
→ 球欠や球台など「一部の体積」を求める応用問題にも発展する。
ただ実際の学習では、
- 半径と直径を混同してしまう
- 厳密値(πのまま)と近似値(3.14などを代入)の区別を誤る
- 「体積から半径を逆算する」式変形でつまずく
といった壁に直面する高校生は多いです。そんなときに役立つのが 進研ゼミのAI質問機能(お試し無料)。
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