正弦定理の基本と使い方を例題でマスター
正弦定理の基本と使い方
正弦定理の基本と使い方を教えてください。
進研ゼミからの回答!
正弦定理とは
正弦定理の基本と使い方について、例題を使いながらご説明しますね。
正弦定理は、三角形の辺の長さと角のサイン(sin)の間に成り立つ便利な定理です。具体的には、以下のようになります。
三角形ABCにおいて、各辺の長さをそれぞれa, b, cとし、それぞれの辺の対角の大きさをA, B, Cとすると、
a / sinA = b / sinB = c / sinC = 2R
が成り立ちます。ここで、Rは三角形ABCの外接円の半径です。


つまり、
・(辺の長さ) / (その対角のサイン) は、どの辺と角の組み合わせでも一定の値になる
・その値は、外接円の直径に等しい
ということです。
正弦定理は、どんなときに使える?
正弦定理は、主に以下の3つの場合に使えます。
1.三角形の辺の長さを求める
・2つの角の大きさと、1つの辺の長さがわかっているとき
2.三角形の角の大きさを求める
・2つの辺の長さと、1つの対角の大きさがわかっているとき
3.三角形の外接円の半径を求める
・辺の長さと、その対角の大きさが1組わかっているとき
正弦定理の使い方を例題で確認
では実際に正弦定理を使って例題を解いてみましょう。
例題1:辺の長さを求める
三角形ABCにおいて、b= 2,∠B = 45°, ∠C = 60 °のとき、辺cの長さを求めよ。


考え方
・わかっている情報:2つの角(∠B, ∠C)と1つの辺(b)
・求めたいもの:辺cの長さ
・使う定理:正弦定理
解答


正弦定理より、


ここに、わかっている値を代入します。


両辺にsin60°をかけます。


なので、


したがって、辺cの長さは√6です。
ポイント
• 正弦定理を使う際は、どの辺と角の組み合わせを使うかを見極めることが重要です。
例題2:1つの辺と、外接円の半径を求める
三角形ABCにおいて、a = 8, ∠A = 30°, ∠C = 135°のとき、cと外接円の半径Rの大きさを求めなさい。
考え方
・わかっている情報:2つの角(∠A, ∠C)と1つの辺(a)
・求めたいもの:c、外接円の半径R
・使う定理:正弦定理
解答


まとめ
正弦定理は、三角形の辺の長さと角のサインを結びつける便利な公式です。
・(辺の長さ) / (その対角のサイン) = 2R(外接円の直径)
この関係を理解し、例題を通して使い方をマスターすることで、さまざまな三角形の問題を解くことができるようになります。
分母と分子の対応に注意しながら、正弦定理を使いこなしましょう!
それではこれで回答を終わります。これからも『進研ゼミ高校講座』で確実に力をつけていってくださいね。
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