【速度・加速度】等加速度直線運動の3公式の使い方がわかりません!
等加速度直線運動の3公式の使い方がわかりません!
どの問題提示のときに3つの公式のどれを使って解を求めるかがわかりません。
進研ゼミからの回答!
【質問の確認】
≪等加速度直線運動の3公式の使い方がわかりません!≫
どの問題提示のときに3つの公式のどれを使って解を求めるかがわかりません。
【解説】
まず公式の意味を確認していきましょう。
①v=v0+atについて
これは,初速度v0,加速度aで等加速度直線運動している物体が,時刻tにどのような速度vになっているのかを表しています。一般には速度を求めるときに使いますが,v,v0,a,tの関係を表している式なので,これらのうちどれか1つがわからないときにも用いることができます。
では実際にこの公式を使ってみましょう。
1.初速度10m/s,加速度5.0m/s2で運動している物体の,時刻7.0sのときの速度は?
(答)v0=10,a=5.0,t=7.0 と考えればよいので,これを代入して
v=10+5.0×7.0=45
求める速度は 45m/s となります。
2.加速度8.0m/s2で運動している物体が時刻4.0sのとき,速度38m/sになっていた。この物体の初速度は?
(答)v=38,a=8.0,t=4.0 と考えればよいので,これを代入して
38=v0+8.0×4.0=v0+32
v0=38−32=6.0
求める初速度は6.0m/s
このように,わかっている数値を代入して,方程式と同様にして解いていきます。
②s=v0t+at2について
この公式は時刻tにおける変位(位置の変化)sを表しています。したがって,一般には変位を求めるときに使いますが,①の公式と同様,s,v0,t,aの関係を表している式なので,これらのうちどれか1つがわからないときにも用いることができます。
3.初速度10m/s,加速度6.0m/s2で運動している物体が,時間3.0sで進む距離は?
(答)v0=10,a=6.0,t=3.0 を代入して
s=10×3.0+×6.0×3.02=57
より57mとなります。
4.初速度5.0m/s 加速度a m/s2で運動している物体が,時間4.0sで84m進んだときのaの値を求めよ。
(答)s=84,v0=5.0,t=4.0 を代入して
84=5.0×4.0+×a×4.02=20+8.0a
これより,a=8.0m/s2となります。
③v2−v02=2asについて
この式は,①と②の式から導けます。自分で導いてみるといいですよ。(時間が含まれていませんから,tを消去する方針で連立させてみましょう。)
この公式には時間が必要ないので,時間が与えられていないときに用いると便利ですよ。例えば次のような場合。
5.初速度10m/s,加速度6.0m/s2で運動している物体が,57m進んだときの速度vは? (v>0とする)
(答)v0=10,a=6.0,s=57 を代入して
v2−102=2×6.0×57=684
v2=684+100=784
v>0より,v= =28
28m/s となります。
【アドバイス】
実際に公式を使って慣れていくことが大切です。はじめのうちは3つの公式を書き出しておいて,問題文と照らし合わせながら,「わかっている値」,「問われている値」を整理して,どの公式を使えばよいかを考えていくとよいですね。
理科のQ&Aランキング
- 【地球と生命の進化】14Cとは何ですか?
- 【タンパク質合成と遺伝子発現】DNAとRNAを構成する糖や塩基が違うのはなぜですか?
- 【生物の多様性と共通性】DNAと遺伝子ってどう違うんですか?
- 【DNAと遺伝情報】DNAの塩基配列の決定方法(マクサム・ギルバート法)がよくわかりません。
- 【地球を構成する岩石】SiO2とSiO4の違い
全体のQ&Aランキング
- 【動名詞】①<make + O + C >構文の訳し方②間接疑問文における疑問詞の訳し方
- 【数列】Σの和の求め方
- 【関数と極限】∞+∞=∞とは
- 【三角関数】0<θ<π/4 の角に対する三角関数での表し方
- 【指数・対数関数】1/√aを(1/a)^r の形になおす方法
「速度・加速度」Q&A一覧
他の教科のQ&Aを見る
【その他にも苦手なところはありませんか?】
わからないところをウヤムヤにせず、その場で徹底的につぶすことが苦手を作らないコツ。
「進研ゼミ」には、苦手をつくらない工夫があります。