【図形と方程式】接線の公式の使い方について
接線の公式の使い方について
円と直線の位置関係からでなく、接点の座標を設定して答えを求めるやりかたがわからない
進研ゼミからの回答!
こんにちは。
いただいた質問について、早速、回答します。
【質問の確認】
【問題】
点P(0,-1) を通り、円x2-6x+y2+4=0 に接する直線の方程式と、接点の座標を求めよ。
について、
【解答解説】
円と直線の位置関係からでなく、接点の座標を設定して答えを求める
解き方について、のご質問ですね。
【解説】
x2 -6x + y2 + 4 = 0
(x-3)2 + y2 = 5
なので中心(3,0)、半径 の円です。
接線の公式を使うためには中心が原点でなければいけません。そこで円の中心が(0,0)になるように、平行移動した状態で接線を求め、それを逆に平行移動して元に戻すという手順で考えます。
x軸方向に‐3平行移動すると円はx2 + y2 = 5 になります。また問題では「(0,‐1)を通る」という条件でしたが、この(0,‐1)も同様にx軸方向に‐3平行移動すると、(‐3,‐1)になります。
そこで(‐3,‐1)を通り、x2 + y2 = 5 に接する接線を考えます。
【円の接線の方程式】
円x2 + y2 = r2上の点(x1,y1)における接線の方程式は
x1 x + y1 y = r2
接点の座標をP(x1,y1 ) とおくと、接線の方程式は
x1 x + y1 y = 5 ・・・①
これが(‐3,‐1)を通るので
-3x1 - y1 = 5 ・・・②
また点Pは円x2 + y2 = 5上の点なので
x12 + y12 = 5 ・・・③
②よりy1 = -3x1 - 5 ・・・④
④を③に代入すると
x12 + (-3x1 - 5)2 = 5
展開して整理すると
10x12 + 30x1 + 20 = 0
x12 + 3x1 + 2 = 0
(x1+2) (x1 + 1) = 0
よってx1 = -1,-2
x1 = -1のときy1 = -2
x1 = -2のときy1 = 1
これらを①に代入すると接線の方程式は
ただしこれは平行移動した後の接線なので、元に戻さなければいけません。
接点と接線をともにx軸方向に3平行移動します。
y=f(x)のグラフをx軸方向にpだけ平行移動したグラフを表す式はy=f(x-p)
なので接点が(‐1,‐2)のとき をx軸方向に3平行移動すると
接点が(‐2,1)のとき y = 2x + 5 をx軸方向に3平行移動すると
となります。
【アドバイス】
中心が原点ではない円で接点の座標を設定して求めるのは、添付の回答のように平行移
動が必要でかなり面倒になります。円と直線の位置関係を使う方が解きやすいと思います
ので、そちらの解き方を覚えておくとよいでしょう。
それではこれからも進研ゼミ 高校講座で実力アップを目指してくださいね。
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