【酸化還元反応】酸化と還元の見分け方
酸化と還元の見分け方
どの部分が酸化しているか,還元しているかを見分けたらいいのかわかりません。酸化数の変化の見方は,理解できるのですが。
進研ゼミからの回答!
こんにちは。いただいた質問について,さっそく回答させていただきます。
【質問の確認】
【問題】
次の(ア)〜(エ)の酸化還元反応について, 下の各問いに答えよ。
(ア) 4NH3+5O2 → 4NO+6H2O
(イ) 2Na+2H2O → 2NaOH+H2
(ウ) MnO2+4HCl → MnCl2+2H2O+Cl2
(エ) Cu+2H2SO4 → CuSO4+2H2O+SO2
(2) それぞれの反応で, 酸化された物質または還元された物質を化学式で答えよ。
について, 酸化または還元された物質の見分け方について一緒にみていきましょう。
【解説】
まず, 酸化と還元の定義について確認しておきましょう。
さて, ご質問いただいた問題についてご説明します。
「酸化された」物質や「還元された」物質がどれであるのか, を考えるときに, 酸化数の変化を参考に考えていきます。
「酸化された」物質 → 酸化数が増加した原子を含む物質
「還元された」物質 → 酸化数が減少した原子を含む物質 と考えます。
それぞれの反応の下線部の元素について, みてみましょう。
(ア)酸化数が増加した原子はNですね。
よって, Nを含む物質, NH3が酸化された物質となります。
(イ)酸化数が増加した原子はNaですね。
よって, Naを含む物質, Naが酸化された物質となります。
(ウ)酸化数が減少した原子はMnですね。
よって, Mnを含む物質, MnO2が還元された物質となります。
(エ)酸化数が減少した原子はSですね。
よって, Sを含む物質, H2SO4が還元された物質となります。
【アドバイス】
まず, 上記の表を参考に, 酸化還元について, しっかり理解しておきましょう。
また, 酸化された物質, 還元された物質と, 酸化剤, 還元剤については混同してしまいがちです。
酸化剤は「相手を酸化する物質」であり, 自身は還元されます。
還元剤は「相手を還元する物質」であり, 自身は酸化されることを理解しておきましょう。
これで回答を終わります。ご理解いただけたでしょうか?
これからも「進研ゼミ」の教材を利用して, 応用力をつけていきましょう。
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