【現代の日本】戦後の好景気や高度経済成長の内容がよくわかりません
戦後の好景気や高度経済成長の内容がよくわかりません
高度経済成長がどういうもので,どうして起こったのか,また好景気がどの時期に起こったのか,整理できません。
進研ゼミからの回答!
こんにちは。
それではさっそく,質問について回答させていただきます。
【質問の確認】
高度経済成長がどういうもので,どうして起こったのか,また好景気がどの時期に起こったのか,整理できません。
【解説】
高度経済成長とは,経済成長率がとても高いことをいいます。日本では戦後1955〜73年の約20年にわたり,経済成長率(実質)年平均10%前後の高い水準で成長を続けました。ここでは,高度経済成長の背景と高度経済成長の始まりから終わりまでの経過を確認しましょう。
◆高度経済成長の背景
・ 重化学工業分野での技術革新⇒民間設備投資が活発化した
・ 国内市場の拡大
・ 固定為替相場制(1ドル=360円)の安い円相場⇒輸出が拡大した
・ 石油などの海外資源を安価に輸入できた
◆高度経済成長時代の幕開け
1955〜57年:神武景気,1958〜61年:岩戸景気
《経済大国へ成長》
高度経済成長政策
1960年7月に発足した池田勇人内閣は「所得倍増」をスローガンに,1955年頃から始まっていた経済の高度成長を進める政策をとった。高度経済成長政策は次の佐藤栄作内閣にも受け継がれた。
池田勇人内閣による目標:10年で1人当たり国民所得を2倍に増やす
結果:1967年に目標達成,1968年に日本は国民総生産(GNP)資本主義国第2位に成長
<続く好景気>
1963〜64年 オリンピック景気:1964年のオリンピック東京大会開催を受けた好景気
1966〜70年 いざなぎ景気:長期間続いた好景気
☆ 高度経済成長時代の好景気:神武景気/岩戸景気/オリンピック景気/いざなぎ景気の覚え方
○●高度経済成長は神戸にオリンピックをいざなう●○
◆高度経済成長時代の終わりから安定成長時代へ
1971年 円切り上げ 1ドル=360円⇒1ドル=308円へ
1973年 固定為替相場制から変動為替相場制に移行,第1次石油危機
⇒石油危機に世界経済は大打撃,日本も異常な物価の高騰(狂乱物価)に苦しみ,高度経済成長は終わりを告げた
1974年 戦後初めて経済成長率がマイナスに転落(翌年にはプラスに回復)
1979年以降 日本経済は石油危機や円高による不況を乗り切り,安定成長時代をむかえた
【アドバイス】
戦後の日本の経済成長について,教科書や資料集,『進研ゼミ』の教材を使いながら整理しておきましょう。
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