【現代文】漢字の勉強方法
漢字の勉強方法
実力テストや入試に向けて漢字の勉強をしたいのですが、漢字を覚えるコツがあれば教えてください。
進研ゼミからの回答!
こんにちは。
早速、いただいた質問についてお答えしていきましょう。
【質問の確認】
実力テストや入試に向けて漢字の勉強をしたいのですが、漢字を覚えるコツがあれば教えてください。
【解説】
漢字は、意味を考えながら勉強することが大切です。
漢字を勉強すると言えば、定期テスト対策が思い浮かぶでしょう。
定期テスト対策では、トメやハネがねらわれる漢字、字形が紛らわしい漢字(「微」「徴」の違いなど)を正確に覚えることや、読み書きの練習はしているかと思いますが、意味を覚えることをおろそかにしていませんか?
それだけでは実力テストや入試で出題される漢字に向けての十分な対策にはなりません。
普段から、意味を考えながら漢字を勉強しておくことで、初見の文章中で漢字が出題されても、文脈に合わせて漢字が書けるようになったり、実力テストでねらわれがちな、同音異義語、同訓異字に強くなれます。
同音異義語、同訓異字が実力テストなどでよくねらわれるのは、漢字の意味を理解しているかどうかが問われているからです。問題文の文脈に合わせて、最適な漢字を選べるかどうかが試されているのです。
例えば、「ツイキュウ」という読み方の漢字を、次の例文から思い浮かべてみましょう。
(例)哲学の真理をツイキュウする。
「ツイキュウ」と読む漢字には、「追求」「追及」「追究」などがあります。
それぞれの意味は次の通りです。
「追求」……追い求めること(追い求める)
「追及」……追いつめること(追い及ぶ)
「追究」……あきらかにすること(追って究〔きわ〕める)
これらの意味を知っておけば、「真理」は究める(=あきらかにする)ものだと考え、「追究」と答えられるでしょう。このように、漢字の意味をヒントにして、最適な漢字を導くことができます。
意味を覚えるのに効果的な方法としては、次のようなものがあります。
● 訓読みを覚える
【訓読みは、意味を表す読み方のため、意味を覚えるのに効果的】
(例)慰労 → 慰(なぐさ)める+労(ねぎら)う ⇒ なぐさめねぎらうこと
● その漢字を用いた熟語を覚える
(例)巧拙(巧⇔拙)……うまいへた
拙劣(拙=劣)……つたなく、劣っていること
● 字形がよく似た間違えやすい漢字はセットで覚える
【混同しないために意味の違いに注目すると効果的】
(例)精算(精…詳しい)……詳しく計算すること
清算(清…清める)……互いの貸し借りを計算して、かたをつけること
漢字の勉強は、難しい読みや字形を1文字ずつ暗記するだけでは、知識が定着しにくく、忘れやすくなってしまいます。訓読みを手がかりにして意味を覚えたり、熟語にしてみたり、様々なアプローチをすることで、漢字の知識が定着するでしょう。教科書の新出漢字だけでなく、辞書を引くなどしてほかの熟語にも目を向け、意味を関連づけながら覚えていくと、漢字の知識を広げていくことができます。
【アドバイス】
定期テスト勉強で、せっかく読み書きを知る漢字です。意味を考えながら勉強して、漢字の知識の幅を広げていきましょう。
これからも、『進研ゼミ高校講座』を使って、国語の力を伸ばしていってくださいね。
【その他にも苦手なところはありませんか?】
わからないところをウヤムヤにせず、その場で徹底的につぶすことが苦手を作らないコツ。
「進研ゼミ」には、苦手をつくらない工夫があります。