【文の種類】主語の〈３人称単数〉とは？

【質問の確認】

My sister (　　) (　　) television at all.　「私の姉は全然テレビを見ない」という問題で、(　　)にはdon’tとwatchが入ると思ったのに、正解はdoesn’t watchでした。
Myがあるのに、なぜdoesn’tを使うのですか。

というご質問ですね。

【解説】

英語では、主語と動詞の関係がとても重要です。
それは、主語がどのようなタイプかによって動詞も形が変化するからです。

そして、この主語のタイプを見定める際、(1)〈人称〉と (2)〈単数／複数〉という２つの点がとても大切です。ここで確認しておきましょう。

まず、(1)〈人称〉とは、その主語が話し手にとってどのような立場にあるものかということを示す用語です。
簡単に言えば、話し手自身である「私」（I）が〈１人称〉、話し相手である「あなた」（You）が〈２人称〉、そして「私」（１人称）と「あなた」（２人称）以外のすべてが〈３人称〉ということです。

ご質問のMyは「私の」という意味で直後のsisterを修飾しているだけですから、My sister「私の姉」はこれ全体で〈３人称単数〉の主語と考えます。

そこで、次の表１・２で、主語のタイプに対応して動詞が変化する様子を確認しましょう。

まず、表１は「主語のタイプ」をまとめています。
既に確認したように、My sister「私の姉」は(1)〈３人称〉かつ (2)〈単数〉に分類されます。

そして、その主語のタイプに対応する「動詞の形」をまとめたものが表２です。
つまり、主語が〈３人称単数〉である場合、それに続く動詞watch「（テレビなど）を見る」は、肯定文であればwatches、否定文であればdoesn’t watchという形に変化するのです。
したがって、（　　）にはdoesn’t watchが入ります。

ここで、注意してほしい点が２つあります。
１つは、ここまでの説明は、その動詞が〈一般動詞〉（〈be動詞〉以外の動詞）である場合に限るということです。
もう１つは、この「主語が〈３人称単数〉である場合にのみ動詞の形が変化する」という約束は、その動詞の時制が〈現在〉である場合に限るということです。

以上のことに気をつけながら、今後も問題演習を数多くこなし、しっかりと身につけましょう。

【アドバイス】

主語の人称と単数・複数かを正しく見極めることが動詞の否定の正しい形の判別につながります。
この機会に上の表を参考にして主語の人称を正しくとらえることを心がけましょう。
それでは今回の回答を終わります。これからも頑張って！