【仮定法】Had it not been for …が表す意味
Had it not been for …が表す意味
書き直したときに(ア)にあるbeen forが無くなってしまうのは何故ですか。
進研ゼミからの回答!
こんにちは。
いただいた質問について、さっそく回答いたしましょう。
【質問の確認】
【問題】
次のアとイの英文がほぼ同じ内容になるように, 空所に当てはまる語を書きなさい。
ア.Had it not been for the accident, we could have been in time for school.
イ.If the accident ( ) ( ) happened, we could have been in time for school.
という問題について, アにある been for が, イの文ではなくなってしまうのはどうしてなのか, というご質問ですね。
【解説】
ア, イの文を比較すると, コンマ以下の文は同じなので, コンマ以前の表現を書き換えればよいことがわかります。
アの Had it not been for …は「…がなかったら」の意の仮定法過去完了の慣用表現です。
If it had not been for …の if が省略されたために<倒置>が起きて, Had が前に出ています。
例) If it had not been for your advice, I could not have succeeded.
= Had it not been for your advice, I could not have succeeded.
「あなたの忠告がなかったら、私は成功できなかっただろう」
ア. Had it not been for the accident, we could have been in time for school.
「その事故がなかったら、私たちは学校に間に合っていたのに」
次に, イの If 節の中の happenedに着目しましょう。
このhappenは「…が起こる」の意ですから, 「もしその事故が起こらなかったら」という意を表せば, アのHad it not been for the accidentと同意になりますね。
過去の事実(事故が起こった)に反する仮定ですから、仮定法過去完了を用いて表します。
If 節の形は<If+S’+had(not)+過去分詞…>ですから,
⇒If the accident ( had ) ( not ) happened, we could have been in time for school. となります。
「もしその事故が起こらなかったら, 私たちは学校に間に合っていたのに」
アにあるbeen forは慣用表現の一部だったのです。イは別の動詞happenを用いて書き換えたので, 全く別の表現になってしまったのですね。
【アドバイス】
仮定法はとても難しい文法事項の一つですが, 基本さえしっかりおさえてしまえば案外楽に理解できるようになります。教材には, 今回の表現の他にも仮定法の慣用表現についての説明がありますので, 参考にしてください。
例文を覚えて、様々なパターンの問題に応用していきましょう。
それではこれで回答を終わります。
これからも『進研ゼミ高校講座』にしっかりと取り組んでいってくださいね。
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