【その他】a と the の使い分けや my を用いた時の冠詞の考え方
a と the の使い分けや my を用いた時の冠詞の考え方
この問題の解答は A supermarket is being built near my house. なのですが、僕は A supermarket is being built near the my house. としてしまい、the が余計でした。このように、a や the をどんな時に使うかや、どんなふうに使い分けるのかがわかりません。
参考書なども見たんですが、イマイチ理解できませんでした。
よろしくお願いします。
進研ゼミからの回答!
こんにちは。
いただいた質問について、さっそく回答させていただきます。
【質問の確認】
【問題】
次の日本文を英語に訳しなさい。
スーパーマーケットが私の家の近くに建てられているところだ。(受動態を用いて)
という問題で,正解は A supermarket is being built near my house. です。この文の my house を the my house としてしまったが,the や a をどのように使い分ければよいか,というご質問ですね。
【解説】
日本語には冠詞がないので、英語学習者の私たちにとって、aとthe の使い方はとても難しいと言われています。基本的に,pen や house のような「可算名詞=数えられる名詞」の単数形には冠詞をつけます。
例1)Give me the pencil.
例2)Give me a pencil.
上の違いは,例1)は「その鉛筆を渡して」という意味で,自分がいつも使っている鉛筆とか相手が使っている鉛筆など,特定の鉛筆を指しています。例2)は「鉛筆ならなんでもいいから渡して」という意味です。このように「特定」か「不特定」かを区別するのが冠詞の働きです。
基本的な用法や例文については教材を確認していただきたいのですが,a/anで重要なのは,「特定できていない」場合の用法です。この用法は「1つの」と数をはっきりと示す用法とは違い,聞き手だけに特定できていない場合,聞き手と話し手の両方が特定できていない場合の用法であることを理解しましょう。日本語的発想では納得いかないところもあると思いますが,基本的な用法については覚えてしまうことが大切です。
とはいえ,冠詞の使い分けの全てを暗記するのは大変なので、重要な項目を重点的に覚えていくといいです。
たとえば,交通手段を表す by bus, on foot, 通信手段を表す by phone などは冠詞がつかない。
「友達になる」make friends,「電車を乗り換える」change trains,「握手する」shake hands,「交代で〜する」take turns などは無冠詞で,常に複数形の名詞が使われます。なぜなら、「2人(2つ)が必要な行為」だからです。
playの目的語になるときはスポーツは無冠詞,楽器はtheが必要。ほかに,固有名詞にtheが付くものなども覚えてしまうといいでしょう。
そして、「不定代名詞」(some , any, every など),「指示形容詞」(this, that など),「人称代名詞や関係代名詞の所有格」(my, Tom’s, whoseなど)は,冠詞の代わりをするので,a/theと一緒には使えない決まりになっています。この決まりがあるので,あなたが書いた英文 A supermarket is being built near the my house.は間違いになります。日本文では「私の家」となっているので,my houseが適した表現になります。
文脈によって変わるので,すべてを説明することはできませんが,例えば,関係詞を用いた次の例文を見てください。
例3) This is the town where I was born.
→私が生まれた町はそこだけなので,the town です。
例4) I visited a town which is famous for a hot spring.
→温泉で有名な町はたくさんあり,そのなかの1つの町を訪れたことになります。
the town にしてしまうと有名な町は1つしかないことになります。
例4) I visited a town which is famous for a hot spring.→温泉で有名な町はたくさんあり,そのなかの1つの町を訪れたことになります。the town にしてしまうと有名な町は1つしかないことになります。
上の例のように同じ先行詞でも,表したい内容により a と the を使い分けることになります。今回の問題でも,「1軒の不特定のスーパーマーケット」ということなので,A supermarket となりますね。
また,無冠詞と冠詞つきで意味が変わるものがあります。
例5)go to the school
例6)go to school
例5)はthe がついているので,「(特定の)学校(という建物)へ行く」という意味で,授業を受けるとは限りません。例6)は無冠詞で,「学校に通う(授業を受けに行く)」という意味になります。
このような慣用的なものは覚えてしまいましょう。
【アドバイス】
教材で説明されている決まった使い方をまず理解し,覚えられるものはそのまま覚えてしまいましょう。 冠詞の使い方は、文脈によるところも多いので,今後,英語の学習を続けていく中で,疑問に思う冠詞の使われ方があれば質問してください。
それではこれで回答を終わります。
これからも『進研ゼミ高校講座』にしっかりと取り組んでいってくださいね。
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