大問番号 | 出題内容 | 配点 |
---|---|---|
1 | 海を移動した人の歴史 | 12 |
2 | 原始・古代の農業と社会の変化 | 18 |
3 | 中世から近世初期までの政治・社会 | 18 |
4 | 近世の政治・経済・社会 | 17 |
5 | 明治期の立法機関 | 12 |
6 | 林芙美子と近現代の文化・外交・政治 | 23 |
Total | 100 |
〔第1問〕は、例年通りテーマ史が出題され、「海を移動した人の歴史」について取り上げられた。リード文は会話形式で、近代史から古代史へと歴史をさかのぼる形で構成され、外交史を通史的に押さえる力が求められた。
分野としては、外交史を中心とした幅広い出題であった。問2では近代の日米関係について、各時期に日米間で結ばれた協定などの内容までふみこんで理解ができているかどうかが問われた。
〔第2問〕は、「原始・古代の農業と社会の変化」について出題された。
Aでは原始・古代の社会について、Bでは律令体制下での農業について出題された。受験生が苦手としがちな史料を用いた問題や年代整序問題が見られたが、比較的平易な内容が扱われた。
問2は弥生時代に普及した農具とその用途について、写真と紐づけた理解が問われた。
さらに問6では、教科書にも掲載されている鹿子木荘に関する基本史料の正確な読解が求められたことから、普段から史・資料の学習ができているかがカギであった。
〔第3問〕は、「中世から近世初期までの政治・社会」について出題された。
Aでは鎌倉時代から戦国時代、Bでは織豊政権期について扱われた。一部、正誤判断が難しい問題もみられたが、全体的には標準的な難易の大問であった。問1は鎌倉幕府の特徴を重要キーワード(道理を重視、武家社会)で理解できているかどうかを確認する問題、
問6は太閤検地の内容(京枡への統一)を確認する問題で、いずれも基本事項であり、正確な知識をつけていれば難しくなかった。
〔第4問〕は、「近世の政治・経済・社会」について出題された。
Aでは近世の飢饉をテーマにしたリード文が出され、Bでは近世の政治や社会について史料とともに出題された。年代整序問題で時期の特定が難しいものも見られたが、全体的には標準的な難易の大問であった。
問1は近世の飢饉への対応について、三大改革下の具体的な政策内容に関する正確な知識が求められた。
問3の東北諸藩に関する正誤判定問題では、伊達政宗となじみの薄い佐竹義和に関して出題された。政治史の正確な知識に加え、外交・社会経済史にも手を回せていたかどうかもポイントとなった。
〔第5問〕は、日本史Aとの共通問題。「明治期の立法機関」について出題された。比較的平易な設問が多く、やや易しい大問であった。
問2は、Xモッセが地方自治制の整備に関わったこと、Y黒田清輝が印象派の影響を受けていることなど、一歩踏み込んだ文化史の学習ができているかが問われた。
問4は鉄道国有法案の審議に関する初見史料であったが、慌てず史料を読み取れば判断は容易な問題であり、初見史料にも対応できる力が求められた。
〔第6問〕は、日本史A との共通問題。2014年度に引き続き人物をテーマとした出題であり、林芙美子を取り上げて近現代の文化・外交・政治が出題された。
文化史が3問扱われ、問2の大正から昭和初期の文学や出版についての問題は、基本事項が中心であったため、時代ごとの整理と網羅的な学習ができているかどうかが重要であった。
また問6では地図を用いて都市の位置を問う問題が出題され、事項の内容と合わせて地理的な学習もできているかどうかで差がついた。
項 目 | 2013 | 2014 | 2015 | |
---|---|---|---|---|
本 試 | ||||
近 代 | 開国と幕末の政治動乱 | ◎ | ○ | ○ |
明治維新と近代国家の形成 | ○ | ○ | ○ | |
自由民権運動と立憲体制 | ○ | ○ | ||
条約改正をめぐる対外政策 | ○ | ○ | ||
資本主義の発達と労働運動 | ◎ | ◎ | ||
日清・日露戦争と対外政策 | ○ | ○ | ○ | |
近代の文化 | ○ | ○ | ◎ | |
議会政治の進展 | ||||
労働運動と社会問題 | ||||
第一次世界大戦と日本の対応 | ◎ | |||
経済恐慌と政党政治 | ○ | ◎ | ○ | |
十五年戦争の展開 | ◎ | ◎ | ◎ | |
現 代 | 民主化と戦後改革 | ○ | ◎ | |
占領政策の転換と朝鮮戦争 | ○ | |||
高度経済成長時代から低成長時代へ | ◎ | ◎ |
項 目 | 2013 | 2014 | 2015 | |
---|---|---|---|---|
本 試 | ||||
古 代 | 縄文・弥生・古墳時代 | ◎ | ◎ | ◎ |
古代の外交と遣唐使 | ○ | |||
推古朝の政治と大化の改新 | ○ | |||
律令制度下の政治と社会 | ◎ | ◎ | ○ | |
飛鳥・白鳳・天平の文化 | ○ | ○ | ||
荘園の発達と摂関政治 | ○ | ○ | ||
弘仁貞観・国風・院政期の文化 | ◎ | |||
中 世 | 院政・平氏政権の盛衰 | ○ | ○ | |
鎌倉時代の政治と社会 | ○ | ◎ | ||
鎌倉文化 | ○ | ○ | ○ | |
建武の新政と室町幕府 | ○ | ○ | ○ | |
中世の外交と産業の発達 | ○ | ○ | ||
郷村制と土一揆 | ○ | |||
応仁の乱と戦国の争乱 | ||||
室町文化 | ○ | ○ | ○ | 近 世 | 織豊政権と対外関係 | ○ | ◎ |
桃山文化 | ○ | |||
幕藩体制成立期の政治 | ○ | |||
農村統制と農業の発達 | ○ | |||
初期の外交と鎖国 | ○ | ○ | ○ | |
幕政の展開と改革 | ◎ | ○ | ◎ | |
商工業の発達 | ○ | ○ | ||
江戸時代の文化 | ○ | ◎ |
項 目 | 2013 | 2014 | 2015 | |
---|---|---|---|---|
本 試 | ||||
古 代 | 縄文・弥生・古墳時代 | ◎ | ◎ | ◎ |
古代の外交と遣唐使 | ○ | |||
推古朝の政治と大化の改新 | ○ | |||
律令制度下の政治と社会 | ◎ | ◎ | ○ | |
飛鳥・白鳳・天平の文化 | ○ | ○ | ||
荘園の発達と摂関政治 | ○ | ○ | ||
弘仁貞観・国風・院政期の文化 | ◎ | |||
中 世 | 院政・平氏政権の盛衰 | ○ | ○ | |
鎌倉時代の政治と社会 | ○ | ◎ | ||
鎌倉文化 | ○ | ○ | ○ | |
建武の新政と室町幕府 | ○ | ○ | ○ | |
中世の外交と産業の発達 | ○ | ○ | ||
郷村制と土一揆 | ○ | |||
応仁の乱と戦国の争乱 | ||||
室町文化 | ○ | ○ | ○ | |
近 世 | 織豊政権と対外関係 | ○ | ◎ | |
桃山文化 | ○ | |||
幕藩体制成立期の政治 | ○ | |||
農村統制と農業の発達 | ○ | |||
初期の外交と鎖国 | ○ | ○ | ○ | |
幕政の展開と改革 | ◎ | ○ | ◎ | |
商工業の発達 | ○ | ○ | ||
江戸時代の文化 | ○ | ◎ | ||
近 代 | 開国と幕末の政治動乱 | ◎ | ○ | ○ |
明治維新と近代国家の形成 | ○ | ○ | ○ | |
自由民権運動と立憲体制 | ○ | ○ | ||
条約改正をめぐる対外政策 | ○ | ○ | ||
資本主義の発達と労働運動 | ◎ | ◎ | ||
日清・日露戦争と対外政策 | ○ | ○ | ○ | |
近代の文化 | ○ | ○ | ◎ | |
議会政治の進展 | ||||
労働運動と社会問題 | ||||
第一次世界大戦と日本の対応 | ◎ | |||
経済恐慌と政党政治 | ○ | ◎ | ○ | |
十五年戦争の展開 | ◎ | ◎ | ◎ | |
現 代 | 民主化と戦後改革 | ○ | ◎ | |
占領政策の転換と朝鮮戦争 | ○ | |||
高度経済成長時代から低成長時代へ | ◎ | ◎ |
〔第3問〕<問5(17):朝鮮出兵に関する文章選択問題>
文禄・慶長の役を、朝鮮側では壬辰・丁酉倭乱とよんでいることを知っていたかどうかで差がついた。また、慶長の役で朝鮮半島のどの地域まで日本が進出していったかという細かい知識も差がつくポイントとなった。
〔第4問〕<問5(23):近世後期の対外問題への幕府の対応に関する年代整序問題>
Ⅲの全蝦夷地を直轄地とした時期を特定することができたかどうかで差がついた。各時代の流れを政治史や外交史など、多面的な理解を意識して学習できているかが差のつくポイントとなった。
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