大問番号 | 出題内容 | 配点 |
---|---|---|
1 | 世界の自然環境と自然災害 | 16 |
2 | 世界の農業 | 17 |
3 | 都市と村落 | 17 |
4 | 南アメリカの地誌 | 17 |
5 | 現代世界の諸課題 | 16 |
6 | 北海道富良野市とその周辺地域の地域調査 | 17 |
Total | 100 |
〔第1問〕は「世界の自然環境と自然災害」について、世界の大地形、小地形、気候、土壌分布という自然環境の基本的な出題に加え、地震・津波、火山、熱帯低気圧による災害、といった自然災害に関することなど、幅広く出題された。基本的な内容からの出題が多く、大地形、気候、土壌分布は、それぞれ世界における分布の特徴をつかんでおけば解答できた。
しかし、問2のように経度ごと、季節ごとの月降水量と気候分布を関係付けて考える出題などでは差がついたと思われる。
〔第2問〕は、例年資源や鉱工業など産業に関する幅広い内容が出題されるが、2015年度は「世界の農業」に絞った内容が出題された。
おもな農産物の生産がさかんな国、農業の特徴(生産性)の違い、農業分布、農業政策など、農業に関して幅広い内容が扱われた。プランテーション作物の生産がさかんな国、アメリカ合衆国の農業分布といったオーソドックスなものが多く、基本的な知識があれば対応できたと思われる。
資料では、農業人口1人当たり、農地面積当たりの農業生産額といった、生産性を指標とした資料を使った出題があった。
〔第3問〕は「都市と村落」。全体的に資料が少なく、世界の都市や都市の形態に関する正確な知識が要求された。
問1・問2・問4では世界の代表的な都市の特徴について問われ、立地や役割、歴史といった幅広い観点の知識が求められた。
問6は資料の読み取り問題だが、日本の地域同士のつながりや位置関係などをつかんでおくことが必要だった。
〔第4問〕はセンター試験で例年出題されている地域を限定した地誌問題。2015年度は「南アメリカの地誌」が出題され、自然環境、産業、経済、生活文化の観点から幅広く出題された。
自然環境では気候と大地形の分布、産業では農牧業、鉱工業の分布、生活文化では民族の分布と、南アメリカにおける各観点についてのオーソドックスな分布をつかんでいれば解答できる。経済ではMERCOSUR(南米南部共同市場)に関する出題がみられたが、加盟国を知っていれば解答可能な内容だった。
〔第5問〕は「現代世界の諸課題」が扱われた。
医療や人口、都市問題、環境問題といった幅広いテーマから世界の諸課題に関して出題された。
20 歳以上の人口に占める肥満の人の割合と医療費に占める公的支出の割合、人口当たりの病床数や、アフリカの地域ごとの出生率と死亡率といったように、みなれない指標や区分を用いた統計資料を使用した出題がみられた。
世界の諸課題に関する知識だけではなく、世界の各地域の経済や農業の特徴と資料から読み取れることを総合的に関連付けて考える必要があり、差がつく問題が多かったと思われる。
〔第6問〕はセンター試験で例年出題されている日本の地域調査に関する問題で、「北海道富良野市とその周辺地域の地域調査」が扱われた。地形図を中心として地勢図、写真など幅広い資料を使った読み取り問題が多く出題された。地形図から読み取れることを選択する問題など、 落ち着いて資料を読み取れば解答できる問題が多かった。
問2は、日常生活において北海道の気候(積雪)に対応したものの写真を選択させる出題だった。慣れない出題にとまどった受験生もいたかもしれないが、冷静に写真を読み取れば解答できる問題である。
項 目 | 2013 | 2014 | 2015 | |
---|---|---|---|---|
本 試 | ||||
出 題 地 域 |
ヨーロッパ | ○ | ○ | ○ |
アングロアメリカ | ○ | ○ | ○ | |
ロシア連邦と周辺諸国 | ○ | ○ | ○ | |
オセアニア | ○ | ○ | ○ | |
東アジア | ○ | ○ | ○ | |
東南アジア | ○ | ○ | ○ | |
南アジア | ○ | ○ | ○ | |
西アジア | ○ | ○ | ○ | |
アフリカ | ○ | ○ | ○ | |
ラテンアメリカ | ○ | ○ | ○ | |
日本 | ○ | ○ | ○ |
項 目 | 2013 | 2014 | 2015 | |
---|---|---|---|---|
本 試 | ||||
出 題 分 野 |
循環する水の利用と役割 | ○ | ○ | |
地形環境と人間生活 | ○ | ○ | ○ | |
気候区分と植生・土壌 | ○ | ○ | ○ | |
気候環境と人間生活 | ○ | ○ | ○ | |
農業の立地と発達 | ○ | ○ | ○ | |
水産業・林業の立地と発達 | ○ | |||
エネルギー資源・鉱産資源の分布と消費 | ○ | |||
工業の立地と変化 | ○ | ○ | ○ | |
国際化の進展と産業の地域分化 | ○ | ○ | ○ | |
現代世界の国家とその結びつき | ○ | ○ | ||
交通・通信の発達とその影響 | ○ | ○ | 村落と都市 | ○ | ○ | ○ |
世界の人口と人口移動 | ○ | ○ | ||
人々の生活と文化 | ○ | ○ | ○ | |
地形図の読図 | ○ | ○ | ○ | |
地理情報と地図 | ○ | ○ | ||
人口・食料問題 | ○ | ○ | ||
都市問題 | ○ | ○ | ○ | |
環境・エネルギー問題 | ○ | ○ | ||
民族問題の現状と解決 | ○ | |||
貿易・経済格差をめぐる問題と国際協力 | ○ |
項 目 | 2013 | 2014 | 2015 | |
---|---|---|---|---|
本 試 | ||||
出 題 分 野 |
循環する水の利用と役割 | ○ | ○ | |
地形環境と人間生活 | ○ | ○ | ○ | |
気候区分と植生・土壌 | ○ | ○ | ○ | |
気候環境と人間生活 | ○ | ○ | ○ | |
農業の立地と発達 | ○ | ○ | ○ | |
水産業・林業の立地と発達 | ○ | |||
エネルギー資源・鉱産資源の分布と消費 | ○ | |||
工業の立地と変化 | ○ | ○ | ○ | |
国際化の進展と産業の地域分化 | ○ | ○ | ○ | |
現代世界の国家とその結びつき | ○ | ○ | ||
交通・通信の発達とその影響 | ○ | ○ | ||
村落と都市 | ○ | ○ | ○ | |
世界の人口と人口移動 | ○ | ○ | ||
人々の生活と文化 | ○ | ○ | ○ | |
地形図の読図 | ○ | ○ | ○ | |
地理情報と地図 | ○ | ○ | ||
人口・食料問題 | ○ | ○ | ||
都市問題 | ○ | ○ | ○ | |
環境・エネルギー問題 | ○ | ○ | ||
民族問題の現状と解決 | ○ | |||
貿易・経済格差をめぐる問題と国際協力 | ○ | |||
出 題 地 域 |
ヨーロッパ | ○ | ○ | ○ |
アングロアメリカ | ○ | ○ | ○ | |
ロシア連邦と周辺諸国 | ○ | ○ | ○ | |
オセアニア | ○ | ○ | ○ | |
東アジア | ○ | ○ | ○ | |
東南アジア | ○ | ○ | ○ | |
南アジア | ○ | ○ | ○ | |
西アジア | ○ | ○ | ○ | |
アフリカ | ○ | ○ | ○ | |
ラテンアメリカ | ○ | ○ | ○ | |
日本 | ○ | ○ | ○ |
〔第2問〕<問3(9):労働生産性と土地生産性>
いくつかの国の農地1ha 当たりの農業生産額と農業人口1人当たりの農業生産額を示したグラフから、オランダに該当するものを選ぶ問題。
大規模で労働生産性の高い農業を行っているアメリカ合衆国、プランテーション農業が中心で労働生産性が低いマレーシアは比較的わかりやすいが、オランダでは園芸農業が発達しており、イギリスよりも土地生産性が高いことに気づけたかどうかで差がついた。
〔第5問〕<問1(25):生活習慣と医療制度>
いくつかの国の肥満の人の割合、医療費に占める公的支出の割合、病床数の資料から、アラブ首長国連邦に該当するものを選ぶ問題。
発展途上国のフィリピンは肥満の人の割合が最も低い、福祉国家であるデンマークは医療費に占める公的支出の割合が最も高いことは判別しやすかったが、アラブ首長国連邦は原油の輸出により富裕層が多く肥満の人の割合が高い、なおかつ国の財政も豊かであることから、医療費に占める公的支出の割合も高いことに気づけたかどうかで差がついた。
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