【読解】初めて読む漢文は、さっぱりわかりません
初めて読む漢文は、さっぱりわかりません
初めて読む漢文は、何が書いてあるのか全然つかめません。どうしたらよいですか?
進研ゼミからの回答!
こんにちは。
早速、いただいた質問についてお答えしていきましょう。
【質問の確認】
初めて読む漢文は、何が書いてあるのか全然つかめません。
どうしたらよいですか?
【解説】
初めて読む漢文の内容をつかむために、次の2つのポイントをおさえましょう。
1.訓読のルールを復習しましょう!
漢字の羅列にしか見えない漢文を、日本語として読めるようにした工夫が、訓読のルールです。
「有備無患」よりも「備へ有れば、患ひ無し」のほうが、なんとなくどういうことを言っているのかわかりますよね。初めて読む漢文の内容をつかむためには、訓読ができるということが、まず前提条件です。返り点の種類やその働き、送り仮名の施し方をしっかりと復習しておきましょう。
2.「誰が」「どうした」のつながりに着目しましょう!
定期テストを受けるときの、登場人物がわかっていて、話の展開もつかめている、という状況に近くするには、「誰が」「どうした」を確認しながら読んでいき、あらすじをつかむことが大切です。また、漢文では指示語が頻繁に出てくるので、指示語が「誰」や「何」を指しているかを確認しながら読んでいくことも、大事なポイントです。以下の要領でマーキングしながら読み進めていきましょう。
①登場人物にあたる部分を人物ごとに○、□、△などで囲む。
②「誰が」にあたる部分が、省略されている場合はそれを補う。
③「指示語(其・之・此など)が何を指しているのかを補う。
このマーキングの方法を習慣づけることで、あらすじもつかめるはずです。
漢文では「どうした」を表す動詞などは、主語(省略されているものを含む)のすぐ後に来ることが多いので、「誰が」にマーキングすることで、「どうした」のつながりもわかりやすくなるのです。
【アドバイス】
省略されている主語を補ったり、指示語の内容をつかんだりすることは、慣れるまでは難しいですが、普段の授業で習う漢文から、マーキングの練習をしていけば、だんだんとうまくあらすじをつかめるようになるはずです。
これからも、『進研ゼミ高校講座』を使って、国語の力を伸ばしていってくださいね。
【その他にも苦手なところはありませんか?】
わからないところをウヤムヤにせず、その場で徹底的につぶすことが苦手を作らないコツ。
「進研ゼミ」には、苦手をつくらない工夫があります。