【形容詞・形容動詞】活用の種類と活用表を覚えるコツを教えてください
活用の種類と活用表を覚えるコツを教えてください
形容詞・形容動詞の活用の種類と活用の法則が複雑でよくわかりません。覚えるコツがあれば教えてください。
進研ゼミからの回答!
こんにちは。
早速、いただいた質問についてお答えしていきましょう。
【質問の確認】
形容詞・形容動詞の活用の種類と活用の法則が複雑でよくわかりません。
覚えるコツがあれば教えてください。
【解説】
形容詞と形容動詞の活用について説明する前に、まずそれぞれの品詞についてもう一度おさらいしてみましょう。
●形容詞とは?
物事の性質や状態を表す用言。終止形(言い切りの形)が「し」となるもの。
(例)「よし」「美し」「多し」「めでたし」など。
●形容動詞とは?
物事の性質や状態を表す用言。終止形(言い切りの形)が「なり」「たり」となるもの。
(例)「あはれなり」「静かなリ」「堂々たり」など。
以上のように、形容詞と形容動詞は、品詞としての役割は同じですが、「終止形」(言い切りの形)に違いがあるのでしたね。
それでは次に、形容詞と形容動詞それぞれの「活用の種類」と「活用表」について見ていきましょう。特に、活用の種類についてはそれぞれ2種類しかなく、その見分け方も明確ですので、整理して理解すれば覚えることは難しくありません。
▼形容詞の活用の種類と活用表
形容詞には「ク活用」と「シク活用」の2つの活用の種類があります。
活用表の右側の活用を本活用、左側の活用を補助活用(カリ活用)と呼びます。
【活用表の暗記ポイント!】
何度も繰り返し声に出して覚えましょう。
左側の活用(補助活用)は、「ら・り・り・る・れ・れ」と活用するラ行変格活用動詞と同型の変化をしていることに注目!
●形容詞の活用の種類の見分け方
あとに「なる」をつけてみた時に、
1.「なる」の前が「〜く(なる)」となったらク活用
2.「なる」の前が「〜しく(なる)」となったらシク活用
(例)よし + なる → よくなる・・・・・・ク活用
うつくし + なる → うつくしくなる・・・シク活用
▼形容動詞の活用の種類と活用表
形容動詞には「ナリ活用」と「タリ活用」の2つの活用の種類があります。
【活用表の暗記ポイント!】
何度も繰り返し声に出して覚えましょう。
右側の活用が、形容詞の補助活用と同じく、ラ行変格活用動詞と同型の変化をしていることに注目!
また、ラ変型の活用語尾以外に連用形「に」(ナリ活用)・「と」(タリ活用)の2つがあるので注意しましょう。
●形容動詞の活用の種類の見分け方
1.終止形が「〜なり」となったらナリ活用
(例)静かなり・あはれなり → ナリ活用には和語が多い
2.終止形が「〜たり」となったらタリ活用
(例)堂々たり・悠々たり → タリ活用には漢語が多い
【アドバイス】
形容詞と形容動詞それぞれについて、活用の種類と活用表を理解することができたでしょうか。動詞の活用の種類が9種類もあることに比べると、ずっと覚えやすいですね。
活用表については、最初から完全に暗記するのは難しいかもしれません。
しかし、ラ変型活用の法則性を押さえたうえで、声に出して読み上げ、暗記していきましょう。
これからも、『進研ゼミ高校講座』を使って、国語の力を伸ばしていってくださいね。
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