大問数・解答数

大問数は6で、解答数は37個と昨年から変更はありませんでした。

出題形式

全体を通して、場面や目的に応じた聞き取りを要する実践的な英語力が問われました。講義内容と学生の発言内容の一致を確認したり、講義後の学生の会話とグラフの内容を整理したりする設問が出され、より情報を統合的に処理する力が求められました。音声が流れる回数は昨年通りで、一部の問題では多様な話者による音声も含まれました。第6問Bでは、話者が四人から三人に減少しました。

出題分野

日常的な発話、説明文、複数の話者による会話など、多岐にわたるジャンル・形式が出題されました。概要の把握から複数情報の整理・比較・判断まで、多面的な資質・能力が求められました。

問題量

昨年並みでした。

難易

昨年並みでした。

第1問「短発話・英文／イラスト選択」（28点・標準）

A・Bともに身の回りの事柄に関する短い発話を聞き、Aでは最も近い意味を示す英文を選ぶ問題、Bでは発話内容に対応するイラストを選ぶ問題が出され、発話の概要や要点を把握する力が求められました。音声はA・Bともに2回流れました。Bでは設問数が3問から4問に増加しました。

第2問「短い会話・イラスト選択」（12点・やや易）

身の回りの事柄に関する短い会話とそれについての問いを聞き、日本語で書かれた場面の情報をもとに、対応するイラストや図を選ぶ問題が出されました。聞き取る情報が限られており、ほとんどの問いが比較的取り組みやすいものでした。音声は2回流れました。設問数は4問から3問に減少しました。

第3問「短い会話・Q&A選択」（18点・標準）

身の回りの事柄に関する短い会話を聞き、日本語で書かれた場面の情報を参考にしながら概要や要点を把握し、問いの答えとして適切なものを選ぶ問題が出されました。聞き取った複数の要素から選択肢を総合的に判断する必要がありました。音声は1回流れました。

第4問「モノローグ・図表／条件選択」（12点・標準）

Aの問18～21では、朝食の変化に関する折れ線グラフから対応する食べ物を選ぶ問題が出されました。問22～25では、旅行先の天気予報を聞き、表の中の空欄を埋める問題が出されました。Bでは、サーフィンをする場所に関する四人のサーファーの話を聞き、与えられた3つの条件に最も合う候補を選ぶ問題が出されました。複数の情報を整理し、組み合わせて判断することが求められました。音声はA・Bともに1回流れました。

第5問「講義・ワークシート完成」（16点・やや難）

贈答文化についての講義を聞き、ワークシートを完成させる問題が出されました。講義内容と学生の発言内容の一致を確認したり、講義後の学生の会話とグラフの内容を整理したりする設問があり、より情報を統合的に処理する力が求められました。音声は1回流れました。

第6問「会話文・Q&A／内容把握」（14点・やや易）

Aでは、食事の際の咀嚼回数が健康に及ぼす影響についての二人の会話を聞き、それぞれの話者の主張や結論を選ぶ問題が出されました。Bでは、野生の鳥についての学生たちの会話を聞き、人間は鳥にえさを与えるべきではないと考える人の数を答えたり、ある話者の考えの根拠となる図表を選んだりする問題が出されました。音声はA・Bともに1回流れました。Bでは話者が昨年までの四人から三人に減少しました。