【数と式】逆・裏・対偶の関係
逆・裏・対偶の関係
逆・裏・対偶の関係がわかりません。
進研ゼミからの回答!
こんにちは。
いただいた質問について,さっそく回答いたします。
【質問の確認】
逆・裏・対偶の関係がわかりません。というご質問ですね。
【解説】
逆・裏・対偶を書くには,単純に,入れ替えたり, ̄をつければ(条件の否定をつくれば)いいだけです。
まず,逆・裏・対偶の定義を確認しましょう。
そして,これらの関係図を示すと下の図のようになります。
両方向の矢印になっているのは,その逆の方向も成り立つことを示します。
これらは基本となるのでしっかり覚えてください。
【つまずきやすいポイント】
次に,つまずきがちなポイントについて説明しましょう。
よくつまずいてしまうポイントは,逆・裏・対偶にしたときの「真偽」を気にしてしまい,逆・裏・対偶自体がわからなくなることです。
逆,裏,対偶となる命題を述べることと,その命題の「真偽」を考えることは,全く別の話です。
「命題 x=1 ⇒ x2=1の逆を言え。」という問題ならば,「 x2=1 ⇒ x=1 」とすればよいのです。
「次の命題の逆・裏・対偶をつくり,その真偽を言え。」などという問題では,
1.まず,逆・裏・対偶を書く。
2.それから,それぞれの命題について,真偽を考える。
というように,分けて考えましょう。
例えば,「命題 x=1 ⇒ x2=1の逆をつくり,その真偽を言え」という問題では,
1.逆を書く。・・・ x2=1 ⇒ x=1(条件を入れ替える。)
2.1の命題の真偽を考える。・・・x2=1を解くと,x=±1 よって,x=-1が反例となるので真ではない,つまり偽。
◎オマケ◎
命題「 」とその対偶「 ) 」は,「真偽」が常に一致します。
だから,「命題『 』が真である」ことを証明するために,その対偶「 」が真であることを示せばOKです。
命題を直接証明しにくいとき,その命題の対偶を証明するという手法は,よく使われます。
(このような証明方法を間接証明法といい,背理法による証明もその1つです。)
【アドバイス】
逆・裏・対偶の定義をしっかり理解しておきましょう。
また,裏と対偶では,条件の否定を使うので,否定のつくり方も復習しておくとよいでしょう。
それでは,これで回答を終わります。
これからも,『進研ゼミ高校講座』にしっかりと取り組んでいってくださいね。
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