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2015年度出題傾向分析

2015年度出題傾向分析 化学基礎

化学基礎

難易度はやや易しめだが処理スピードが必要
2015年度の化学基礎の試験時間は基礎2科目で60分で、大問数は2題、解答数は14であった。化学基礎の全範囲から幅広く出題された。

平均点は35.30点で、難易はやや易しかった。見直し時間などを含めて、1問あたり2分程度で解答する必要があり、高得点を取るためには、知識問題・計算問題ともに素早く処理していかなければならない。
2015年度の出題
大問番号 出題内容 配点
1 単体、原子・イオン、電子配置、物質の状態変化、電子式、分子の極性、化学結合、化学と人間生活 25
2 物質量、反応の量的関係、濃度、酸・塩基、酸化・還元、原子量 25
  Total 50
試験時間2科目で60分 平均点:35.30点
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物質の構成・変化から出題

〔第1問〕は物質の構成からの出題であった。
問1〜問3は、単体と化合物、原子・イオンの構造、物質の状態変化からの出題。正しい知識が身についているかがポイントとなる。
問4〜問6は、電子式、分子の極性、配位結合など新課程で新たに加わった分野からの出題であった。特に問4は、X、Z と異なる記号で表されているが、X、Z が同じ原子でもよいという条件が目新しい。
問7は、日常生活に関わる物質と化学を結びつけた問題。日頃から新聞などを通じて、化学に対する興味や関心を高めておきたい。

〔第2問〕は物質の変化からの出題であったが、中和、酸化還元反応の量的関係、電池からの出題はなかった。
問1は同じ質量の気体について、標準状態での体積の大小を問う問題。段階的な思考が必要で、やや難しかった。
問2、問3は、反応の量的関係、モル濃度に関する計算問題で、化学式や反応式が導ければ計算はしやすかった。
問4〜問6はそれぞれ、酸・塩基の定義、正塩の水溶液のpH の大小、酸化数の変化についての典型的な問題。
問7はグラフを用いた計算問題で、反応式が与えられていて取り組みやすかった。

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大問番号 出題内容 配点   1 原子の構造、溶液の濃度、結晶格子、コロイド、気体の法則、水素化合物 23 必答 2 熱化学、化学平衡、電気分解、酸化・還元 23 必答 3 無機物質 23 必答 4 有機化合物 22 必答 5 合成高分子化合物 9 1題選択 6 天然高分子化合物 9   Total 100   試験時間60分 平均点:62.50点
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化学基礎・化学全分野に関する知識が必要
用語・定義の正確な理解は必須!

大問の出題構成は〔第1問〕が物質の状態と平衡、〔第2問〕が物質の変化と平衡、〔第3問〕が無機物質、〔第4問〕が有機化合物、〔第5問〕が合成高分子化合物、〔第6問〕が天然高分子化合物となっており、どの分野からも偏りなく出題されている。
対策が後手に回りがちな無機物質や有機化合物、高分子化合物の性質や反応もしっかりと身につけておく必要がある。 

〔第1問〕の問1、問2は「化学基礎」の知識のみで解ける知識・計算問題であった。
問3〜問6は新課程で出題範囲となった問題である。問3は金属の単位格子、問4はコロイドに関する知識問題。問5は気体の法則に関する計算問題で、ボイルの法則の扱いがポイントとなった。問6は水素化合物の沸点に関する問題。
グラフからわかることと基本知識を結びつけて考える、思考力が必要な問題であった。

物質量を踏まえた的確な計算力が必要
知識を活用する力も要求される

〔第2問〕は、熱化学、化学平衡、電気分解、酸化・還元からの出題。
問1は結合エネルギーを求める計算問題であった。与えられた情報から計算式を正しく立てられるかがカギとなる。
問2はアンモニアの生成反応について、ルシャトリエの原理を用いて平衡を考える問題。
問3は2種類の塩の水溶液について、溶解度積を用いて沈殿生成の有無を判断する問題。2種類の溶液を混合することで、濃度が半分になることに注意が必要だ。
問4は電気分解についての計算・知識問題であった。複雑な内容ではないが、正しい知識と確実な計算力が求められた。
問5は酸化還元滴定による濃度決定の計算問題で、「化学基礎」の知識のみで答えられる典型的な問題であった。

教科書で扱われている典型的な物質に
関する正確で幅広い知識が必要

〔第3問〕は無機物質に関する出題。
問1は14族元素に関して、身のまわりの物質を題材とした知識問題であった。問2は硫黄の化合物に関する問題。鉛畜電池の放電時に生成する硫酸鉛(Ⅱ)についての記述もあり、電池についての知識も必要であった。問3は銅に関する知識問題。合金についての正確な理解が求められた。
問4は2種類の元素に共通する性質を考える問題。炎色反応の呈色の有無や酸化数の変化に注意する必要があった。
問5は銅とアルミニウムの混合物の物質量比を問う計算問題。希塩酸と濃硝酸を順に反応させて発生する、気体の体積についてのグラフを読み解く力が必要であった。
問6は銅線を巻きつけた鉄くぎに寒天水溶液を注いだ後に起こる反応・変化を考える問題。見慣れない題材のため、実験の条件や観察結果を、順を追って確認していく必要があり、難度は高い。イオン化傾向に注目することがポイントであった。

典型的な反応や化合物に対する理解が必要
実験・探究を意識した出題も

〔第4問〕は有機化合物、〔第5問〕は合成高分子化合物、〔第6問〕は天然高分子化合物に関する出題であった。知識問題、計算問題、ともに典型的な出題が多かった。

〔第4問〕では特に実験問題が出題されたことに注目したい。問4は基本的な実験の方法について問う問題であった。問5は実験の手順が不適切な場合の結果を問う問題で目新しい。今後も探究的な取り組みを意識した、思考力が問われる問題には注意したい。
〔第5問〕、〔第6問〕は選択問題。いずれも問1、問2が知識問題、問3が計算問題という構成であった。問1、問2は、ともに高分子化合物に関する基本的な知識を問う問題。日頃の学習から各化合物の性質や構造、反応などをまとめて整理しておくとよい。問3は、〔第5問〕はビニロンの生成、〔第6問〕はシクロデキストリンの加水分解についての計算問題であった。演習量によって差がついたと考えられる。

2015年度の難易は標準的といえるが、幅広い分野から偏りなく出題されており、基本事項は確実に理解しておく必要がある。基本的には旧課程とほぼ同様の出題形式で、物質の性質や構造などを正しく理解して、その知識を活用する力や、物質の量的関係を把握し正確に計算する力が求められた。教科書の演習問題とともに、過去問などで演習をしておくことも効果的である。また見慣れない題材や探究活動を意識した問題、実験・観察問題も出題されているため、対応できるような思考力・考察力を、レポート作成などを通じて養っておきたい。

 
項 目 2013 2014 2015
本 試
有機化合物 構造・異性体
有機化合物の分析    
脂肪族化合物の反応・性質
芳香族化合物の反応・性質
有機化合物の分離  
高分子 合成高分子化合物の反応・性質
天然高分子化合物の反応・性質
(注)◎は出題比重が比較的高いことを示す。
─は、旧課程「化学Ⅰ」では範囲外の項目を示す。
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センター試験出題分野一覧
項 目 2013 2014 2015
本 試
  化学基礎の範囲
物質と人間生活
物質の状態と平衡 状態変化    
固体の構造
気体の性質
溶液の性質
物質の変化と平衡 反応熱
電池・電気分解
反応速度  
化学平衡
電離平衡
無機物質 非金属元素とその化合物
金属元素(典型元素)とその化合物
金属元素(遷移元素)とその化合物
気体の発生反応    
イオンの反応  
 
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項 目 2013 2014 2015
本 試
  化学基礎の範囲
物質と人間生活
物質の状態と平衡 状態変化    
固体の構造
気体の性質
溶液の性質
物質の変化と平衡 反応熱
電池・電気分解
反応速度  
化学平衡
電離平衡
無機物質 非金属元素とその化合物
金属元素(典型元素)とその化合物
金属元素(遷移元素)とその化合物
気体の発生反応    
イオンの反応  
有機化合物 構造・異性体
有機化合物の分析    
脂肪族化合物の反応・性質
芳香族化合物の反応・性質
有機化合物の分離  
高分子 合成高分子化合物の反応・性質
天然高分子化合物の反応・性質
(注)◎は出題比重が比較的高いことを示す。
─は、旧課程「化学Ⅰ」では範囲外の項目を示す。

この問題で差がついた!

〔第1問〕<問2:溶液のモル濃度>
質量パーセント濃度からモル濃度を求める式を考える問題。化学基礎の知識のみで解ける問題だが、設問文を読み進めながら文字式の扱いに注意して式をたてていく必要がある。与えられた文字のうち、V を用いなくてもよいことに気づけたかどうかで差がついた問題。

〔第2問〕<問1:結合エネルギーを求める計算>
塩化水素の生成熱とH-H、Cl-Cl の結合エネルギーから、H-Cl の結合エネルギーを求める計算問題。計算自体は複雑なものではないが、結合エネルギーの定義を理解し、結合エネルギーを熱化学方程式で表す際に、正しく符号をつけられたかどうかがポイントであった。

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