受験準備戦隊 高2からウカルンジャー

高2から受験準備をスタートしなくちゃと思うけど、
忙しいし、やることも多いし、なかなかやる気は出ないもの。
この特集では、キミのスムーズな受験準備スタートを応援していくよ。

受験勉強の大敵、3匹の
「ナマケモン」を
倒すための
先輩たちの技を紹介するよ!

私が解説します! 吉田たかよし先生
医師として受験生の脳機能や体調管理を専門に扱う心療内科、本郷赤門前クリニック院長を務める一方、学習カウンセリング協会代表として、受験生の脳機能やメンタル面の状態に適した勉強方法の指導に従事している。

時間がない…
そんな言い訳を繰り返す
「ジカンナイモン」を攻略!

ジカンナイモン
ジカンナイモン
高校生にとりついて、時間がないと焦る気持ちを増幅させる。忙しいことを言い訳に、勉強をさぼらせる。

60分より
1分が
効率的!

単語や公式の暗記には、実は超短時間が効果的! 60分間暗記を続けるよりも、1分間の暗記を繰り返す方が定着しやすいんだ。1分暗記には、表や図などサッと確認できるものがオススメだよ。スマホの待ち受けにしてビジュアルで頭に入れよう。

覚えたい図表を
スマホに準備しておく!

暗記量は
ポケットサイズ
が目安!

短時間での暗記には、サッと取り出せてパッと確認できる簡単さ&1分で目を通せる量が大事。覚えたいことをコンパクトにして、短い時間でも暗記できるように、メモ1枚にまとめておくのもオススメ。

準備に手間をかけない!
ポケットに入るサイズで
覚えたいことを
持ち歩こう!

先輩からのアドバイス

騒音の中でも
集中できる
1分勉強術!

慶應義塾大/総合政策学部 /C.I先輩
わたしは英語のリスニングを入れたプレイヤーやスマホをよく使いました。
通学途中など、騒音の中で集中して暗記をするのがニガテでしたが、英語のリスニングなら雑音もシャットアウトできて、短時間集中できますよ。

先輩からのアドバイス

テストに直結の
1分脳内
アウトプット!

東京大/文科三類/C.K先輩
単語帳などを開いている時間も、もったいないって時がありますよね。そんな時は、自分がした勉強の内容を思い出す時間にしていました。
勉強というと、暗記などのインプットに気を取られがちですが、テストで使うのはアウトプットの能力。手間をかけずに役立ちますよ。

吉田たかよし先生Point
短時間の暗記が
効果的なワケ
初頭効果・エンディング効果といって、人間の脳は覚え始めと覚え終わりの部分を長い間残します。暗記中でも中間部分の記憶は実は定着しづらいんです。よって、長時間の暗記よりも短時間の暗記を繰り返す方がはるかに効果的ですよ。

やること多過ぎて、
結局何も手つかず…
「ヤルコトオオイモン」を攻略!

ヤルコトオオイモン
ヤルコトオオイモン
あれもこれも勉強しなきゃと不安にさせ、いっぱいいっぱいになって結局勉強に手つかずの状態にしてしまう。

7つの
キーワードを
ねらい撃ち!

教科書で覚えたいことをマーカーでチェックすると、つい文章を全部マーキングしがち。マーカーの引き過ぎで、1回に引くマーカーのなかにいくつもの要素が入っていると、どこが大事か頭の中にインプットされない。マーカーを引くときは「本当に覚えるべきこと(1ページ7語以内)」に絞り込むと、大事なことがきちんと覚えやすいよ。

マーキングは1ページ
7語以内にする!

授業の内容が
ムダなく
頭に入る
神ノート術!

授業の内容をノートにまとめるのは大事。
時間をかけずに記憶に残るようにまとめるには、キーワードと矢印を使うことが大事! 例えば、比叡山←僧兵←焼き討ちみたいにキーワードを「←」でつなげてまとめるんだ。

ノートは矢印と
単語のみでつくろう!

先輩からのアドバイス

やること
カンタン!
目に見える術

駒澤大/経済学部/A.Y先輩
急がば回れです。やるべきことを紙に書いて、すべて見える化することがオススメです!
何にどれくらい時間をかけるのかがわかるので効率よくできますよ!
かかる時間が短い順、負担が少ない順でやるとスムーズに進みます。

先輩からのアドバイス

オリジナル記号
テクニック!

宮城教育大/教育学部/N.F先輩
本当に必要なものだけを、ノートに書くようにすることが大事。
不必要な文字を書いていると、時間がかかりますよね。
だから、自分だけがわかる記号を用意して、文章を書かずに済ませました。これで時間短縮!

吉田たかよし先生Point
キーワード探し
こそが定着するコツ
キーワードを探したりまとめることにより、短期記憶が長期記憶に変わるんです。2年後の受験のためには、長期記憶が大切ですよね。授業やテスト対策での学習で重要項目を抜き出す練習をすることで、テスト後に忘れることなく、受験まで記憶が残って無駄がなくなりますよ。

やらなくちゃ…と思っているのに
やる気が出ない
「ヤルキデナイモン」を攻略!

ヤルキデナイモン
ヤルキデナイモン
とりついた人のやる気を吸いとり、受験勉強に対するモチベーションを保てなくしてしまう。

受験勉強の第一歩は
楽しい大学生活を
探すこと!

目標や楽しみがないのに、大変な受験勉強なんてできないよね。楽しそうな大学生活を見たり聞いたりすることから、受験準備を始めよう! 憧れの大学を見つけたり、実際にその大学に通っている先輩のSNSを見てみよう。人生で一番楽しい大学生活をイメージすると、やる気UPできる!

大学生になった
姿を思い描こう!

勉強は
長時間やっては
いけない!

受験勉強って長時間やるものだってイメージがあるよね? 大学入試は制限時間がある。60分くらいの試験時間に合わせて集中する勉強でOKなんだよ。
勉強後は軽い運動や気分転換をしよう! これで脳に記憶が定着する。

試験と同じ制限時間で
勉強しよう!

先輩からのアドバイス

受験生の
やる気を
吸収術!

大分大/医学部/M.T先輩
必死に頑張っている3年生の雰囲気をおすそ分けしてもらうこと!
3年生の教室を見に行ったり、図書館などで3年生と同じ空間で勉強するのがオススメです。
受験に向けて必死な空気感が伝わってきて、自分も早めに受験勉強スタートしなくちゃ、と思いますよ。

先輩からのアドバイス

SNSでモチベを
フルアップ術!

横浜市立大/国際教養学部/K.M先輩
大学名でTwitter®を検索すると公式アカウントが出てきます。
部活動や学校行事などがわかったり、サークルなどのアカウントをリツイートしているので、リアルな大学生活が想像できてモチベがアップ!
また勉強のやる気が出ないときは、YouTube®などで勉強動画を見ると、見ているうちにやる気が出てきます!

吉田たかよし先生Point
メリットがあれば
脳は自動的に
やる気を出す
勉強は神経を過酷に使うので、脳は本能的にやりたくないものなんです。でもメリットに感じられれば、ドーパミンが出て自動的にやる気を引き出すことができます。だから、大学に入ってからのお楽しみな目標を見つけることは、やる気につながります。
また勉強は60分くらいで休憩するのがオススメです。勉強をし続けると脳にストレスがかかり効率が悪くなります。リフレッシュには、ストレス解消に効果のある軽い運動がいいですよ。

それでも

「受験準備できるかな…」
「続けられるかな」
などと心配なキミへ
始めるコツ

まずは15分!
今までの勉強に
プラスしてみよう。

ふだん勉強しない人がいざ「勉強しよう」と思っても、脳の側坐核は「どうせやらないだろう」と感じて、その結果やる気が出てこないんです。そんなキミは、15分だけでも「勉強できた」という実績をつくることから始めましょう。だいたい2週間で勉強習慣が定着します。
また医療においても、生活習慣の指導が生活に定着するまで2週間かかるという研究論文があります。
2週間続けて勉強すると、それ以降は自然に勉強する習慣がつくものなんです。

続けるコツ周りの人に宣言して
受験勉強を始めよう。

宣言効果といって、周囲に宣言することで、続けられる環境をつくりだしましょう。
例えば「今日からダイエットします!」と宣言すると、周りの目を意識するから継続しようと思えますよね。また、宣言することによって、受験勉強に対する理解も得られるので一石二鳥ですよ。