古典の名言が高校生活に役立ちすぎる
古典の時間、気持ちよく睡魔に襲われているみなさん、こんにちは。古典と聞いただけで今スルーしようとしてますね。でもそこは、なんか2500年ぐらい前の人がいいこと言ってる、しかもモテにも使えそうくらいに思えば、この続きを読む気にもなりますね。なりますよね…。なって!!(袖つまむ)
今回は略して「左伝」こと『春秋左氏伝』の名言をご紹介。左伝は春秋時代の魯の国の年代記で、著者は「左丘明」なる人物。それについては下の方にフワッとした説明がありますので、フワッと読んでみてください。
●「安きにありて危うきを思え」 〜安泰な時ほど危機に対して備えておけ!〜
世の中はたいてい、大丈夫と思っている時に限ってダメになりがち。勝ってると思って安心してると、一瞬で逆転されたり、ウケようと思って話していると、大事なところで噛んだり、寝ないでゲームのレベルを上げたのに、セーブを忘れて電源切って、絶望感で迎えた夜明け…。いや、もっと大事な局面ありますが。ということで、順調な時ほどその先を考え、何が起こってもあたふたしないようにしておこう。備えあれば憂いなし。じつのこの言葉の元も、「左伝」なんです。
「見られたくないスマホの画像は早いうちから消しておくぜ!」
…まずは自分のを。
●「人の心同じからざるは、その面の如し」 〜人の心が同じでないのは人の顔がそれぞれ違うのと同じこと!〜
人にイラッとすることって、ありますよね。もしかしたら毎日。でもみんな顔が違うように、人の数だけ考え方も違うもの。現にどんなにワガママと思う人にもなぜか親友や恋人がいたりする。自分とは合わないだけで、みんな誰かにとっての大事な人なのです。なぜわからないんだと思うから腹も立つ。でも別の人間だしね〜と思えば、なんてこたぁありません。
「お前とは顔も中身も違う…だがバスケが好きな気持ちは違わないハズだ!(&テレてダッシュ!)」
…コケませんように。
●「卑譲は徳の基なり」〜謙遜して人に譲ることは、徳の基本となる!〜
購買でひとつ残ったパンを人に譲ると、「いい人!」と、後日もっといいパンもらえたりする。そんな意味です。ざっくりにもほどが。「謙虚」とは、へこへこするという意味ではなく、むしろ逆!自分を信じ認めている強い人だけができること。自分が大変な時も人を思いやる心を持てば、それは必ず自分に還ってくる。ああ、謙虚ブーメラン。今日の謙虚な行動が、明日の幸せ作るのです。
「オレはまずオレに謙虚でありたい」。
…しびれます。
そしてさらに! 特に男子or女子にオススメの名言も紹介しておきます。
男子には… ●「禍福は門なし。唯だ人の召く所なり」 〜幸不幸は決まった門から入ってくるのではなく、人間が自分で招き寄せているもの!〜
イヤなことも、元をたどれば全部自分に原因が。人のせいにせず前進しよう。そこでクラスや部活で問題が起こった時にさらっと言ってみよう。「いいんだよ。みんなおいらが悪いのさ」。アニキ、一生ついていきます。
女子には… ●「言は身の丈なり」 〜言葉はその人の品格や個性を表す飾りのようなもの!〜
言葉は身の飾りにすぎないという意味ではありますが、飾り方次第で自分の印象も変えられると考えれば、言葉遣いを変えるだけで、あなたも今日からステキ女子。例えば「やばい」や「ぶっちゃけ」をやめてみれば、ぶっちゃけエレガントです。
大事なことはいつも後から気づく
大人になっていい本に出会うと、ああ、もっと早く知っていたら!と唇噛むものです。唇が痛い日が来ないよう、名言や名著などには今から触れておきましょう。毎日の生活にも役立つし、気づけば一目置かれる人物に。古典発→モテモテ行き。わー、古典ってすごいですね。ま、人の言うことはあまり信じないようにしましょう。
- ※「春秋左氏伝」とは!
伝説では孔子が作ったものに左丘明が注釈を加えたとされているが、真実は未だ謎。現在普通に使われている言葉や諺の元の宝庫で、福沢諭吉も夏目漱石も、みんな左伝が大好きだったとか。