UPDATE 2019.03.24

知らない人だらけのクラスで
どう話しかけるか

ゲーム以外にも攻略法がある

林です。デイリーポータルZというウェブメディアの編集をしています。メディアといってもトランプや円高について語るのではなく、「納豆を1万回かき混ぜる」「徹夜明けに見えるメイク術」などの生産性ゼロの記事を公開し続けているメディアである。
これを読んでいるあなただけに教えるが、このふざけた記事には通底するひとつのテーマがあるのだ。それは「攻略」である。
納豆を1万回混ぜるのは安い納豆をおいしく食べる方法だし、徹夜明けメイクはよく寝たのに「寝てないので…」と言い訳する方法だ。どれも世の中の攻略法である。
思春期にゲームばかりしていたので、学校でも仕事でもすぐに攻略法を考えるようになってしまった。でもね、世の中にも結構あるのだ。攻略法が。
この連載では高校生活の攻略法を惜しげもなく伝授したいと思う。

攻略法 「見てるところを言え」

ホストは目に見えていることしか話題にしないそうだ。ストライプのシャツを着ていたら「ストライプですね」。ブーツを履いていたら「ブーツですね」だ。
ホストはそこで「可愛いブーツですね」などと形容詞を盛り込むが、まずは見えているところを言うだけでOK。
見えているところはその人が見せたいところなのだそうだ。だからそこに触れてくれるだけで嬉しい。言うほうも頭を使わなくて良い。見えているところを言うだけだからだ。
ラジオDJも躊躇なく喋らなくてはいけない仕事である。知人のDJは赤いシャツを着ている女性に通る声でこう言っていた。
「お、赤いね!」
まんまじゃん!と思ったが言われた女性は「そうなんですよ、赤なんですよー」とまんざらでもなさそうだった。まじか。
4月、新しい学校やクラスで誰も話す人がいないとき、とりあえず目の前の人の服や靴を言うとスムーズに会話が始まるかもしれない。

………しかしここで落とし穴があるのだ。

話しかけピラミッド

言うのはなるべく具体的な言葉にしたほうがいい。さっきのシャツを見ての「ストライプですね」も「シャツ!」だと盛り上がりにくい。ましてや「布!」「服!」「襟!」とプリミティブになるとほぼ合言葉なので気をつけてもらいたい。
さらに恐ろしいのは「メガネ!」や「耳!」など体に近くなるとそれはもう悪口である。

制服の高校生は「制服!」だと「お前もな」としか思われないので、スマホやカバンにぶら下がっているアクセサリー類で攻め込んでもらいたい。
割れてるスマホだったら「ヒビ!」である。たぶん大丈夫!

<この記事を書いた人>
デイリーポータルZ編集長 林雄司

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どう話しかけるか
林です。デイリーポータルZというウェブメディアの編集をしています。メディアといってもトランプや円高について語るのではなく、「納豆を1万回かき混ぜる」「徹夜明けに見えるメイク術」などの生産性ゼロの記事を公開し続けているメディアである。これを読んでいるあなただけに教えるが、このふざけた記事には通底するひとつのテーマがあるのだ。それは「攻略」である。納豆を1万回混ぜるのは安い納豆をおいしく食べる方法だし、徹夜明けメイクはよく寝たのに「寝てないので…」と言い訳する方法だ。どれも世の中の攻略法である。思春期にゲームばかりしていたので、学校でも仕事でもすぐに攻略法を考えるようになってしまった。でもね、世の中にも結構あるのだ。攻略法が。この連載では高校生活の攻略法を惜しげもなく伝授したいと思う。 つけない> しない しない /kou_news/ikinuki/img/180329/img_main01.png 1