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国語

古文で和歌が復活し、漢文で日本漢文が出題された。オーソドックスな出題で昨年より難化

全体概況
大問数・
解答数
大問数4、解答数36個は、昨年から変更なし。
出題形式 評論では、昨年出題された対話形式の問題が出題されなかった。小説は、本試で5年続いていた短編全文の出題から、原典の一節の出題となった。問5は傍線部の指定がなく、各場面に即した心情を問う問題であった。古文は和歌について問われ、最終設問では登場人物の説明が問われた。漢文はほぼ例年通りの出題。
出題分野 近代以降の文章2題(評論・小説)、古文1題、漢文1題という構成に変更なし。
問題量 問題文の分量は、評論でやや増加(3500→4200)。
古文でやや減少(1700→1400)。
小説、漢文は昨年並。
難易 平均点の高かった昨年に比べて難化。
大問
大問 出題分野・大問名 配点 難易 備考(使用素材・テーマなど)
第1問 「現代文・評論」 50点 ★★★★やや難 小林傳司「科学コミュニケーション」による
第2問 「現代文・小説」 50点 ★★★★★標準 野上弥生子「秋の一日」
第3問 「古文」 50点 ★★★★★標準 『木草物語』
第4問 「漢文」 50点 ★★★★★標準 新井白石『白石先生遺文』による
国語の攻略ポイント
今年のセンター試験は、全体の問題文の分量は昨年とほぼ同程度、また3行選択肢が全体で6問出題され、問題全体として読み取る分量は多い傾向が続いている。出題内容は総じてオーソドックスなものであったが、問題文全体の構成・展開を踏まえつつ、本文と選択肢とを丁寧に照合することが必要とされる設問もあることから、限られた時間のなかで速く読む力、そして手際よく情報を処理する力を鍛えることが肝要である。解いていく大問の順序や時間配分など、事前に計画を立て、その計画に沿って演習を行うのがよいであろう。また一方で、最初に取りかかろうとした大問が難しい、時間がかかるなどと思ったら、いったん解答を中断して、別の大問に移るという柔軟さも必要である。模試や演習などの機会を活用して、自分なりの解答方法を確立させておきたい。

基礎事項は必ず頭に入れておきたい。評論の漢字の設問や小説の語句の意味に関する設問などにおいて、日常生活ではあまり使用しない言葉が出題されることもある。たとえ普段の生活ではあまり使わない漢字・語句であっても、教科書や問題演習、模試などにおける文章で出合ったものについては、辞書などで意味を確認し、用法を含め頭に入れておきたい。また、今年は古文・漢文ともに問1は基礎事項のため、日ごろの学習成果が現れる出題であった。古文は、古文単語、文法(敬語を含む)、和歌の修辞、古文常識や文学史などを、漢文は、重要語、再読文字や句法などを繰り返し復習し、基礎事項を正確に身につけておきたい。

昨年に引き続き、本文に傍線部を引かずに、問題文全体を踏まえて内容を問う設問が出題された。小説の問5では、問題文全体を踏まえて、各場面における主人公の心情を整理して読み取ることが求められた。文章を部分的に精緻に読み取ることも重要であるが、それだけにとどまらず、文章の構成・展開に着目し、広い範囲で文章内容を読み取り、論旨・主題をつかむ力を身につけておく必要がある。

近年のセンター試験では頻出となっている表現の特徴に関する出題にも、しっかりとした対策をとっておきたい。普段の学習のなかで、文章に接する際には、文章内容を理解することに加え、「引用や具体例がどのような働きを担っているのかを確認する」「文章中の表現技法に注意しながら丁寧に読み進める」ということを心がけたい。

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